投資における稀にしかおきない事象 | 投資村の村長代理

投資における稀にしかおきない事象


長い間、株式、為替、商品先物、指数、オプションなんでもいいのだが、
投資活動を行っていると、稀にしか起きない事柄が実は稀ではないということに気がつきます。
例えば、今般の東日本大震災。そして、それに起因する福島第一原発の大惨事。
遡れば、リーマンショックやライブドアショック(ITバブル崩壊も)ありました。
さらに言うと、本家本元の「89年のバブル崩壊」というボスキャラもいます。

かくいう私もリーマンショックで手ひどい目に遭いました。
今回の東電事故では、東電株を安定した資産と考えて保有していた(年金代わりにと)高齢者
はこれからの人生設計がめちゃくちゃになったことでしょう。

これら、経済活動を主たる生業とするわれわれ人間が
どう稀な事象を考えればいいのかを考えます(考察するといいますね)。

参考書にぴったりな本があります。「ブラックスワン」。有名な本ですね。
この本は「まぐれ」という本の続編なので、まずは「まぐれ」を読んでみてください。

その肝は、世の中の事柄はわれわれが本能的に思っているほど「正規分布」していないと
いうことです。
正規分布とは釣鐘型の曲線の統計学なんかでよく使われてるやつですね。
左右対称で、受験のときの偏差値の分布や体重測定の身長体重の分布で見かけます。

ところが、世の中の事象は正規分布していないことが多いのです。
最近使われる「ロングテール」なんて言葉ピッタリなのですが。

この太い尻尾をもつ猫ちゃんは
われわれが考えているよりもさらにぶっといシッポであることが多々あります。

マグニチュード9以上の地震とチェルノブイリを上回る放射線災害を同時に経験する確率
は我々があと100回生きてもおそらくないでしょう。

リーマンショックも100年に1度といわれていました。

投資における、稀な事象への対応を今後しばらくテーマに考えて生きます。
(以下、次号)