オーストラリアで感じた3つのこと
先日オーストラリアのパースに行って来ました。
そこで感じた3つのことをまとめました。
1つ目は、オーストラリアの医療・大学について、2つ目は、オーストラリアで戦う日本人理学療法士について、3つ目は、パースの街並みから感じたことです。
まず、オーストラリアの医療・大学について。
大方の情報は検索したら手に入るのでここでは私が感じた中で印象的だったものを書きます。
オーストラリアの大学の理学療法士養成校は現状ではまだ日本と同じ4年制。
パースのカーティン大学の場合は、留学して学士からとるには4年間で1500万円近い額の学費が必要です。以前は日本で免許を持っていれば、2年生から留学できる制度もあったようですがなくなったそうです。
授業では痛みや、クリニカルリーズニング(臨床推論)について日本よりも多くの時間を割いています。次の授業までに読んでる論文が提示されるそうで、最前線の情報に基づいて授業が展開されていきます。
実習は、筋骨格系、神経系、小児、内部障害の4つの領域にいきます。実際に実習の様子を見ましたが、どちらがバイザーか分からないほど対等にディスカッションをしていました。
話をお聞きする中で、オーストラリアの方が研究や臨床の環境が整っていると感じた領域や技術は、ウィメンズ・メンズヘルス、オキュペイショナルヘルス(産業理学療法に近い)、徒手療法などでした。
次にオーストラリアで戦う日本人理学療法士について。
現地で実際に5人の日本の理学療法士の方とお話をさせて頂きました。
好きなことを追求するために来ている人、日本の現状を変えたいと思っている人、最前線の技術と知識を身に付いたいと思っている人。
留学の理由は人それぞれですが、皆さんが本当に熱くて、そしていきいきとしておられました。
オーストラリアで理学療法士になっても、日本人であることはときにハンディキャップになることもあるそうです。
「本当にコイツで大丈夫か?」
と思われることも。
しかしクリニックに勤務されている江戸さんは、そのディスアドバンテージを跳ね返すために様々な努力をされていました。
治療の説明に解剖のアプリを用いて患者に説明したり、アロマを用いたり、そのほかにも話し方、説明の丁寧さなど本当に様々なことに取り組まれていました。
もし、海外で働くということになれば、おそらくどこに行くにしても少なからずなにかしらのディスアドバンテージは生じると思います。
江戸さんの真摯に向き合って、努力されている姿勢は本当に刺激になりました。
最後にパースの街並みついて。
写真はパースではどこにでもある普通の公園です。
子どもから高齢の方までリラックスして、楽しんで本当に素敵な環境だなと感じました。
日本にこのような、自然と家から外へ出て集まってリラックスしたり遊んだり運動したりできる環境ってなかなかないと思います。
治療者の視点を持ちながらそういった環境を創ることにも関わっていけたらと感じました。
今回のスタディーツアーでも、貴重な出会いを得ることができました。
日本でも海外でもこうしていきいきとしておられる方とお話をさせて頂くことがでにて本当にありがたいです。
このような機会をつくっていただいた岩田さん、江戸さん、本当にありがとうございました。