送別会、終わった。
先生は酔って覚えていないかも知れないけれど、先生方に伝えたかった想いは伝えられたつもり。
そして先生方からも。正規で回っていなくて時々ちょろちょろと現れて、役に立った気がしないような私に対して
あんな風に思っていてくれたなんて、すごく嬉しかった。
「正規で回らないことをハンデって解って積極的に私達と関係を築いてくれてすごいと思った」とか
積極性をかってくださったのも嬉しいけど、それを嬉しいと先生方も思ってくださっていたのが何より嬉しい。
先生にも、他の科の合間に時間作って来るなんて俺には出来なかったすごいことだとか、そうやってここで学んでよかったって思ってもらえたことが嬉しいとか、言って頂けてすごくすごく嬉しかった。
何より、俺には同期が居ないから解らないかも知れないけど、正規で回っている同期を見て、そういう話を聞いて、焦ることは全くなくて、先生のペースでやっていけばいいんだから、って言ってくださったのが、一番嬉しかった。他の科での経験は絶対生きるからって。リハであのこのことを主導権を持って診た経験を例に出してくださって。
私の一番気にしていたことはこれ、この「焦り」だったんだって気付かされたのと同時に、その一番の不安に直球で安心をくださったんだ。私が唯一小児科のために役に立てたかもって思っていたリハの彼のこともちゃんと評価してくださって。嬉しい。嬉しかった。なんかもう泣きそうだった。
あと、ここで学んでもらったことが先生のバックボーンになって他のところで学んだことも取り入れて、自分のスタイルを作っていくんだよって。

先生達と離れたくないよ。
ずっとここに居たかった。

でも本当に、こんな風に思わせてくださって、私が迷わず小児志望になれたのは、ここの先生方のお陰で。尊敬できる先生が、大好きな先生が、沢山居るから、ここには。
きっとこの先にもそんな素敵な出会いが訪れる。次の場所かどうかはわからないけれど、願わくは次の場所が、同じくらい好きになれる場所であって欲しい。
本当に、ありがとうございました。
別の先生が、私のような変わったイレギュラーな経過を辿った人間がどうなっていくのか先生方も楽しみで気になるところだ、って言ってくださったけど
ここで小児科医としての初めの一歩を踏み出した私が、バックボーンをここで頂いた私が、先生方のような素敵な小児科医になることが、ここで出会った先生方への一番のお礼になると思うから、
これからの4ヶ月、またそれ以降、辛いことがあっても、ここのことを思い出して、頑張るんだ。
焦りはしないで、自分のペースでね。

先生の歌う悲しみは雪のようにが、他の歌もだけど特にこの歌が、染み入ってたまらない。