子宮も徐々に広がりよって
 
 先生に○cmやね~。まだやね~。
 
 ○cmや。もーちょっとや。
 
 って毎回言われるたびに
 
 は?遅!まだ?はよ広がれやー!
 
 て思いつつ、喋れる状態やないし
 
 ずっと唸りまわりよった。
 
 口の中も外もぱっさぱっさ。
 
 水を合間に飲んだりしよったけど
 
 もお飲むことさえできん状態。
 
 お母が濡れたタオルで
 
 拭いてくれよったな。
 
 尿をとらないかんくて
 
 トイレ移動にも一苦労。
 
 1人で何もできん。
 
 看護婦さんに支えてもらいながら
 
 一緒にトイレ入って
 
 尿もとってもろた。
 
 恥ずかしいとかそんなん
 
 言よる場合やなかった。
 
 お母もお父も休まずに
 
 ずーっと腰さすってくれよったし
 
 ゆきのが、もーほんまに無理や‥
 
 て諦めかけた時、お母が
 
 頑張りよ!みんなこれ乗り越えて
 
 お母さんになるんよ!もーちょっとよ!
 
 て励ましてくれた。
 
 痛いとかゆうレベルやないし
 
 いきんだらいかんのに
 
 どーしても力入ってまうし
 
 ほんまに苦しかった。
 
 とにかくちゃんと息するんに必死。
 
 ピークに達した時
 
 やっと分娩室へ移動。
 
 
 
 
 
 
 
 続きます。