本日、神奈川県藤沢市にある湘南大庭を舞台にした映像作品『いつか見た風景のその先の向こう。』を公開しました☆
この場所は僕が実際に学生時代を過ごした思い出のある街で、物語の内容もほぼ実体験をもとに構成したものになっています。
少しでも湘南大庭の雰囲気を楽しんでいただければ幸いです!
いつか見た風景のその先の向こう。
Episode 5「大切な時間」
先日、たまたま見つけた小学校の卒業アルバムを眺めていたら、色々な記憶がよみがえった。
小学生時代の僕は、自分の気に入ったアニメやゲームをすぐに友達に勧めて、友達もその作品を好きになってもらう作戦を実行する子供だった。
小3の時は「ポポロクロイス物語」にハマり、クラスのみんなに広めたのです。
ところが、アニメが放送されていた時間が平日朝8時だったため、登校時間と被っていて、ビデオ録画は親が管理していて勝手に触れないという人も多く、殆どの人が見れなかったという。
諦めかけた時、隣の席の人が凄く興味を持ってくれて、僕はその友達を家に招いてポポロクロイスを見せたのです...なぜか最終回をw
そしたらOP映像の冒頭シーンで既に感動していて、その人は最後まで見入っていたのです!
その時、「あぁ、見せてよかった。」と思いました。
小6の時は今度は「デ・ジ・キャラット」にハマり、またまたクラスに広めたのですw
特によく家に遊びに来ていた仲が良い3人に勧めて、家に遊びに来る度にアニメを見せました。
ギャグアニメだったので凄く笑ってくれて、それがとても嬉しかったのです。
そのほかにも「カリメロ」「らんま1/2」「臣士魔法劇場 リスキー☆セフティ」「鉄コミュニケイション」「レイブン 見えちゃってチョー大変!」など色々勧めた。
あの時の時間って今思えば特別だった。
学生時代の友人が一番自分を知ってくれていて、気軽に相談とかできる人が多かった。
でも卒業と同時に疎遠になっていき、街で見かけてもお互い別々の道に歩き始めていた時期だったからか声を掛けることもなく、SNSで繋がることもないまま気付けば20年以上が経った。
むしろあの頃は携帯電話を持っていなかったし、SNSもない時代だった。
2017年に失業した時、とても辛かった。
相談できる人が周りに誰もいなくて、ずっと独りぼっちだった。
一人で苦しんでいた。
久しぶりに卒業アルバムを眺めていたら、当時の記憶がよみがえった。
自分はどういう子供だったか、誰と仲良かったか、あの時どんな生活をしてたか。
記憶がよみがえると同時に同級生が今、どうなっているのか気になった。
試しにSNSで名前を検索してみたら、思った以上に同級生がたくさん出てきた。
そして、同級生の多くが何年も前からずっとみんなと繋がっていたことを知った。
そうか、僕だけが繋がっていなかったんだ。
僕だけが卒業して以来、ずっと独りぼっちだったのだ。
どうする??
30代になって今更ではあるけれど、僕もみんなと繋がっていたい。
でも、中には繋がりたくないって人もいるだろう。
けれど、繋がれる人だけでもいいから繋がりたいな。
だって、今の自分を作ってくれたのは、あの時、側にいてくれた同級生だから。
大切な友達だから。