年1~2回程欠かさず訪れていた沖縄。

ふとその時の記憶を思い出して、当時レンタサイクルで走った道をGoogle Earthでたどっていました。

 

あの時抱えていた悩みと不安はこの沖縄一人旅が解消してくれた。

色々な場所を旅してきたけど、沖縄だけは毎年必ず訪れていた。

 

4年前までは。

 

 

沖縄は僕にとって忘れてはならないすごく大切な場所なんです。

 

 

 

そもそも沖縄に興味を持ったきっかけは、高校2年の時に出会った「風雨来記2」という1本のゲームでした。

 

主人公は旅行のルポライターで沖縄を舞台に様々な場所を取材するいわゆる旅ゲーなのですが、観光地だけじゃなく観光地化されていないローカルな場所から地元の人にしかわからないような風習まで、かなりマニアックな沖縄文化が細かく描写されていたのです。僕の知らない沖縄をたくさん教えてくれたゲームでした。

 

ちょうどクリアした後、修学旅行の時期がやってきて実際に沖縄を訪れることに。

そこで僕は沖縄の風土をリアルに体感することになり、益々沖縄にハマっていったのでした。

 

高校の修学旅行は本当に楽しかった。

大好きな友達と歩いた沖縄は今も強く記憶に残っています。

当時話した会話、バスの中で聞いた音楽、沖縄の海と生活の匂い。

 

・・・その時、僕は決めたのです。いつかもう一度この場所を訪れようと。

 

ところが、高校卒業後。

修学旅行でずっと一緒だった友人と突然連絡が取れなくなり、約12年経った今も一度も会っていません。

何人か他の友人にも聞いてみたのですが、全く同じ状況だったのです。

 

卒業してから5年くらい経った頃だったかな、当時その友人がくれた年賀状が出てきたのです。

そこには住所が書かれていたので友人の家に行ってみることにしたのですが、長いこと留守にしているのか、ポストには大量のチラシや新聞が詰まった状態でした。そしてチャイムを鳴らしても誰も出てきませんでした。

 

ここまで来て諦めることもできず、僕は思わず隣の家の人に話を聞いてみることにしたのです。

 

すると、その友人は中国に行ったというのです。

そういえば、卒業する前に中国の大学に進学するかどうか悩んでいたことを聞いたことがあった。

まさか本当に中国の大学に・・・?

 

でもどうして黙って行ってしまったのだろう。

どうして友達全員と連絡が取れない状況になったのだろう。

何か理由があるような気がします。

 

高校生活が一番本気で笑うことができた時期でした。

それはあの人がいたからだ。

 

もうこの先もずっと会うことはないのでしょうか。

 

 

・・・そんな大切な友人との思い出が詰まった場所だから、沖縄は僕にとってすごく大切な場所なのです。

 

 

 

そして2年半前、抱えていた悩みと不安は現実となり、失業してしまいました。

それから沖縄には行っていません。

今は個人で映像制作をしながらフリーターをやってなんとか生きています。

 

僕はこの先、どうやって生きていけば、またあの時のように本気で笑うことができるのだろうか。

 

本当は映像制作を仕事にしたいのですが、世の中そう甘くない。

もしも映像制作以外の仕事を考えるのだとしたら、沖縄に関する仕事を選ぶと思う。

沖縄を少しでも支えることができるようなことがしたい。

 

とりあえず来年まで頑張ってみて、その結果次第で決めようと思う。

その代わり、残された時間は悔いのないように一生懸命やります!

笑顔でまた沖縄に行きたいから。

 

 

次訪れる時はきっと一人旅ではなくて、二人で旅をしていると思う。

 

 

そんな日が来ることを願って、残された道をまっすぐ歩いています。