無駄な医療

無駄な医療

その医療は本当に必要か？

￥1,512

Amazon.co.jp

紹介のため貼りました。

表紙に印刷されているのを書いてみると

「軽度の頭部外傷でＣＴ検査をするべからず」
「乳がん手術では、センチネルリンパ節を必ず検査」
「風邪に抗菌薬は使わない」
「超高齢者にコレステロール薬は無用」
「胃ろうは認知症では意味なし」
「大腸ガン内視鏡検査は１０年に１回で十分」
「ピルをもらうのに膣内診は無用」
「ＰＥＴガン検診は控えよ」
「前立腺ガン、安易なＰＳＡ検査に注意」
「リウマチで安易にＭＲＩ検査をしない」
「ＨＰＶ検査（子宮頸ガン）、３０歳以下には無用」
「膝にコンドロイチンは気休め」
「ぎっくり腰でＸ線検査に待った」
「乳ガン手術の最、針生検せずに手術に踏み切っては
　ならない」
「１回の失神で脳のＣＴ，ＭＲＩ検査は不要」

などなど「受けたくない医療１００」が

公開されています。

抜粋

無駄な医療を集めた衝撃のリストとは

エビデンスに基づいて医療を変えていく・・・。
２０１１年にのろしを上げたのは、米ＡＢＩＭ財団という
組織だった。米国の医師らで構成する非営利組織で、
高水準の医療の普及、医療の費用対効果の改善、
医療と企業との癒着の解消といった課題の解決を
図ろうとしている。
ここから動き出したのが「Choosing Wisely」と呼ぶ
キャンペーンである。「賢く選ぶ」という名の下、・・・・

目からうろこの情報がいっぱいです。

そしてどうやら私はいくつもいくつも無駄なことを

していたようです。

医療のすべてが無駄だとは思っていません。

感謝してきたこともたくさんあるのです。

ＮＨＫ金曜午後１０時からの「総合診療医ドクターＧ」

はかかさず見ています。

若いドクターには頑張ってほしいし

指導される先生方のかっこよさにはたまらないものが

あり、頭の下がる思いです。

最近　こんな話を聞いたのです。

私を信じて通って来てくださる患者様からのお話。

そのかたは　貼り薬も飲み薬も塗り薬もサプリも

薬というものはすべていやなのです。でもどうしても

からだが固くなってきて痛みを伴うようになったので

私のところで施術し運動方法をとりいれ姿勢を改善して

ととても前向きな方です。

この間、施術が終わった後に

「次の予約なんだけど、先生、実は母が亡くなってね。」と

突然のお話。９４歳だったそうです。

今まで薬を飲んだこともなく、介護をうけることもなく

初めて入院して６日目に亡くなられたそうです。

８１歳の時に子宮頸がんを患い、それが転移してたという

ことで入院されたようですが　もうそれは普通の老化です。

安らかに安らかに。

驚くのはさらにお父様のお話。

やはり薬は飲まない方だったそうで、９２歳の時に少し

気管支が弱くなっていたので病院にタクシーで連れて行き

お医者様にみていただこうとしたら

「あれ？もう亡くなっていらっしゃいますね。」

お二人に共通することは　薬を飲まなかったということ。

余計なものを体にいれないとこんなにやすらかに

天命を全うできるものなんでしょうか。

そして周りになんの迷惑もかけない。

周りは迷惑だなんて思わないですが　

老いていく方としては　こんな風に逝きたいなと

思うじゃありませんか。

胃ろうやチューブの話を前にも書きましたが

この本でもいろんな事情で「生かされている高齢者」が

いることがわかりました。

「へ～っ、そういう理由で！」

たくさんの方に読んでもらいたい本です。