いろいろ耳にしたり目にしたり。


この時期、思い出すのは父のことです。

昭和4年生まれ。

終戦時は幼年学校にいたそうです。

いろいろと複雑な家庭事情もあって

母は父の子どもの頃や実家のことは嫌がって

父が亡くなってすぐに

親戚の古道具屋さんを呼んで

父の部屋からは

いっぺんに何もなくなりました。

思い起こすと父の部屋には

父の想いのわかるものがありました。

口数の少ない人だったので

あまり話してくれることもなかったですが


幼年学校で何度も書き直したのではないかと思われるもしもの時のための遺書、

(ホントは届けが必要そうな)守り刀、

祖父の著書、


が本棚に飾ってありました。

父は祖父とほぼ同居したことがなかったようでしたが、祖父の愛情を欲してたんじゃないかしら?


今になって

母になったり孫ができて

ふと思ったりしました。


終戦の日が近付くと

毎年、父の遺書を思い出します。

大切にしていた守り刀を思い出します。

嫌がられたとしても

想いを聞いておけば良かったなぁ。