
【九条邸】

宏弥「『新種の薬物ばらまき疑惑……九条家の闇に迫る』、だぁ…?」
宏弥「ふっざけんな!この野郎!!」
男は鬼のような形相で、手の中の雑誌を引き裂いた。

カナメ「……なにやってるの宏弥くん」
宏弥「クソ週刊誌破いてんだよ!」
カナメ「うん、それは見れば分かるけど」
新堂「大掃除中になにやってんだってハナシだろ」
カナメ「そう、それ」
宏弥「大掃除中に出てきたゴミ週刊誌を処分しただけだろ 何が悪ィんだよ!」
九条「……その破片を床にまき散らしているところだろう」
カナメ「あ、九条さん」
宏弥「もう起きて大丈夫なんですか?」
九条「この有様は一体なんだ」
カナメ「ああ、九条さんがこのところ咳から熱出すから 大掃除して埃を一掃しようって、宮瀬さんが」
新堂「なぜか俺まで駆り出されてな」

宮瀬「それより九条さん、まだお休みになっていた方が……」
新堂「診せてみろ」

新堂「――もう熱は下がったみたいだな 体調は?」
九条「問題ない。明後日の件は予定通り出席する」
新堂「まぁいいだろう ただ、今日明日は安静にしていろ」
九条「……それより、桐嶋 さっさとその紙くずを片付けろ」
宏弥「当たり前です!むしろ燃やしてやる」
カナメ「くっだらない記事だしね そもそもこれが本当なら俺ら全員捕まってるって」
カナメ「警察か、マトリにね」
新堂「それもそうだが、週刊誌の連中も知ってんだろ」
新堂「警察もマトリも役立たずだって」
九条「そんなことに惑わされる必要はないだろう」

九条「忘れるな お前たちは誇り高き『九条家』の一員だ」
こうして21人のヒーローの物語は、幕を開ける
運命の相手に出会うまで、あとほんの少し……