手入れの行き届かない我が家の庭でも初夏の頃から

元気に咲いていたのがヒオウギでした。

 

花の頃から折に触れUPしていましたが、いよいよ実の時季を迎え

真っ黒いぬばたまが美しい頃となりました。

 

           ★ ヒオウギ(アヤメ科)…檜扇

 

最近は園芸種が多いですが、山野にも自生する夏咲きの宿根草です。

 

   

 

 

 

 

この扇を開いたような葉の形からヒオウギと名付けられたとのことです。

 

 

 

初秋には花が萎んで実がたくさん付いていました。

 

 

 

先日見たら苞が弾けて、真っ黒い種が覗いていました。

この黒い種のことを特別にぬばたま(射干玉)と呼ぶそうです。

 

 

 

黒よりくろいと言われるぬばたまは、別名「烏扇」とも呼ぶそうです。

 

 

 

そして古代から、夜、闇、黒髪などにかかる枕詞として和歌にも多く

詠まれているとのことです・・・・ちなみに~

 

 ・ ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木(ひさぎ)生(お)ふる

    清き川原に 千鳥 しば鳴く

                          万葉集  山部 赤人

 

 ・ ぬばたまの 夜さり来れば 巻向(まきむく)の

   川音(かわと)高しも 嵐かも疾き

                          万葉集  柿本 人麻呂

 

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昨夜はこちら魚沼も台風の影響で風雨が激しかったでした。

今朝外を覗いてみたら、ぬばたまは雨の中でなぎ倒されていました。

でも大丈夫、来年は又美しいヒオウギの花が咲くことでしょう。

 

台風の被害をうけた皆様には心からお見舞い申し上げます。

どうか希望を持ってがんばって下さいますように。