でも、あのお姉さんを守らなくちゃ。とインサは思いました
サランが言う以外の方法があるかも知れない
サラン達吸血鬼は人間の神さまには認めてもらえなくても
海なら
人魚が思う神さまなら
人魚は信仰など持たない
人間のように神さまにすがったりしない
もしかして何か手だてがあるかも知れない
インサは突然走り出しました
『あれ?インさ?』
ムソクたちはただその後ろ姿を見送っていました
『インサー!
イリョンさんのとこに行ったのかなー?』
『金狼さまにもどうにもできないよ…』
絶望に歪むサランが悲しいムソク、でした