その夜の事でした
ハヌルは部屋を宛がわれ困惑して部屋の隅に寝ころがったのです
『ハヌルちゃん?どうしたの?寝るならペットでしょう?それにパジャマに着替えないと…』
『ベッド…は寝たら怒られます
パジャマは…僕はいらないのです…』
ヤギママは切なくハヌルを抱きしめました
『 今日からベッドで寝るのよ?
いい子は寝るときにパジャマを着るの。
ほらここよ、この中に入っているわ』
ヤギママはパジャマを出して着替えさせてやりました
『今度ムソクちゃんを泊めてあげるから一緒に寝ていいのよ』
『うん…!』
コレからはアタシがうんと幸せにするわ
かわいいアタシの…アタシだけの息子
アタシをママにしてくれたかわいい子
ヤギママはハヌルを抱きしめいつまでも撫でていました
ヤマネコとタヌキがムソクの家に泊まりました
『ハニュル、嬉しそうだったにゃ』
『そうっすねぇ
ヤギママも嬉しそうでげしたねぇ』
『 これからは優しいヤギママがずーっと一緒だからきっとハヌルは幸せだよぅ
ママ、ヤシャシイもの!』
三匹はこれからの事をワクワクしながら話します
『 コラコラ ムソクや もうおやすみ』
『はーい おやしゅみなしゃーい』
里に静かな夜が来ました