まだ真っ暗な早朝の寒い空気の中、ムソクは小高い丘へ歩いた
あっ霜柱!
サクッと踏みしめる
ムソクは胸に大事な人を思いつつ歩いた
あの人とは年に1~2回程しか会えない
いまその人は韓国男子の義務を果たしに行っている
ムソクは見送りにも行けない
彼がいく日のずいぶん前に手紙を送った
彼は返事をくれた
『いってきます
帰ったら元気な姿を見せて!』
短いけど嬉しい返事だった
入隊した彼を思い、空を見上げた
逢いたいなぁ…
この青い空はあの人へと繋がっている
逢いたければ空を見上げたらいつでもあの人がいる
早く帰ってきて
ムソクは太陽のようなあの人を思った