現在CSで放送中の『アンダーカバー』(언더커버, 2021.04.23-06.12)、録画していたものを2話まで見終わったのですが、先日『スノードロップ』(설강화 : snowdrop, 2021.12.18-2022.01.30)も見たので、民主化運動と国家安全企画部(ANSP、現国家情報院(NIS))について気になりました。
『スノードロップ』は1987年が舞台で、全斗煥政権下の6月抗争と民主正義党の盧泰愚代表委員の6.29宣言の後の、直接選挙となった大統領選が絡んでいます。
一方、上の『アンダーカバー』の動画は、盧泰愚政権下の1991年、市民の権利を求めての運動のようなので、民主化運動ではなく、民主化の過程での市民運動もしくは学生運動と書くべきだったんだろうと思います。
私があまりにも無知すぎて…🙇♂️
去年見た映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』(택시운전사, 2017.08.02)も、1980年5月18日から起こった光州事件(5·18民主化運動)が題材だったのですが、Wikiでチラッと調べて終わっていました😅
民主化運動以前に、韓国の歴史について知らなさすぎるので、戦後どういう流れだったのか、簡単に知れるものはないかなーって思って検索すると、以下の論文が公開されているのを見つけました。
金基成(1999)「韓国の政治変動と民主化以後の課題」『立命館法學』1999年2号
これを読むと、1999年までの韓国戦後政治の概略がわかります。
この金(1999)より、以下の表を引用したいと思います。
(http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/99-2/Kimu.htm)
表に示されていることについて、それぞれきちんと勉強しないといけないとは思いますが、概略をつかむのにはいいんじゃないかなって思いました。
この論文と2021年11月23日の日本経済新聞の記事「「分断」生んだ民主化弾圧 韓国の全斗煥元大統領死去」を読んで今日は終わってしまったので、民主化運動について今後読みたいものをメモしておきたいです。
情弱の上にテキトーに検索したから、あまりいいのが見つけられなかったけど…
- 5·18民主化運動記録館「80年民主化の春」
- 5·18民主化運動記録館「光州市民の喊声」
- 5·18民主化運動記録館「五月の光州の叫び」
- 西日本新聞「韓国、今も続く葛藤「光州事件」から40年 民主化は実現したが…」(2020.05.04)
- 東洋経済ONLINE「韓国の民主化「栄光の6月」を台湾の学生が学ぶ : 1987年以降の民主化の過程をともにする韓国と台湾」(2021.06.17)
- 野副伸一(1980)「政治・経済の緊張激化と朴大統領の死 : 1979年の韓国」『アジア動向年報 1980年版』アジア経済研究所
- 野副伸一(1981)「全斗煥体制の出帆 : 1980年の韓国」『アジア動向年報 1981年版』アジア経済研究所
- 野副伸一(1982)「繰り越された経済再建 : 1981年の韓国」『アジア動向年報 1982年版』アジア経済研究所
- 野副伸一(1983)「雨降って地固まる全斗煥政権 : 1982年の韓国」『アジア・中東動向年報 1983年版』アジア経済研究所
- 野副伸一(1984)「苦悶する「先進祖国の創造」 : 1983年の韓国」『アジア・中東動向年報 1984年版』アジア経済研究所
- 奥田聡・野副伸一(1985)「政治の季節の到来 : 1985年の韓国」『アジア・中東動向年報 1985年版』アジア経済研究所
- 野副伸一(1986)「思惑はずれた「和合」路線 : 1984年の韓国」『アジア・中東動向年報 1986年版』アジア経済研究所
- 奥田聡(1987)「改憲と「三低」の年 : 1986年の韓国」『アジア・中東動向年報 1987年版』アジア経済研究所
- 奥田聡(1988)「民主化への躍進 : 1987年の韓国」『アジア動向年報 1988年版』アジア経済研究所
- 奥田聡(1989)「国際化と自由化 : 1988年の韓国」『アジア動向年報 1989年版』アジア経済研究所
- 奥田聡(1990)「転換期への進入 : 1989年の韓国」『アジア動向年報 1990年版』アジア経済研究所
- 奥田聡(1991)「「総体的難局」下の政治・経済・社会 : 1990年の韓国」『アジア動向年報 1991年版』アジア経済研究所
- 野副伸一・石崎菜生(1992)「転機を迎えた南北関係 : 1991年の韓国」『アジア動向年報 1992年版』アジア経済研究所
- 石崎菜生(1993)「大統領選挙で金泳三が当選 : 1992年の韓国」『アジア動向年報 1993年版』アジア経済研究所
- 石崎菜生(1994)「金泳三政権の発足 : 1993年の韓国」『アジア動向年報 1994年版』アジア経済研究所
- 小牧輝夫(1995)「激動する朝鮮半島の新情勢」『アジア動向年報 1995年版』アジア経済研究所
- 水野順子(1995)「3年ぶりの高度成長 : 1994年の韓国」『アジア動向年報 1995年版』アジア経済研究所
- 水野順子(1996)「政策を大転換した金泳三政権 : 1995年の韓国」『アジア動向年報 1996年版』アジア経済研究所
- 水野順子(1997)「OECDに加盟した韓国 : 1996年の韓国」『アジア動向年報 1997年版』アジア経済研究所
- 福島光丘(1998)「深刻なアジア通貨危機の打撃 : 1997年のアジア」『アジア動向年報 1998年版』アジア経済研究所
- 水野順子(1998)「大統領選挙とIMF緊急支援要請 : 1997年の韓国」『アジア動向年報 1998年版』アジア経済研究所
- 福島光丘(1999)「経済危機の深化と政治の不安定化 : 1998年のアジア」『アジア動向年報 1999年版』アジア経済研究所
- 水野順子(1999)「IMF融資条件下の経済政策 : 1998年の韓国」『アジア動向年報 1999年版』アジア経済研究所
- 福島光丘(2000)「経済は回復と停滞に2極化,不安定要因残す政治状況 : 1999年のアジア」『アジア動向年報 2000年版』アジア経済研究所
- 水野順子(2000)「「IMF時代」の終了を宣言 : 1999年の韓国」『アジア動向年報 2000年版』アジア経済研究所
- 横溝未歩(2012)「盧泰愚政権期(1988年~1992年)韓国における「ドイツ統一」: 韓国月刊誌三誌の記事より」『国際協力論集』19巻2・3号 神戸大学大学院国際協力研究科
- NHK「韓国 ノ・テウ元大統領の国葬 転換期率い世論評価分かれる」(2021.10.30)
本当は本とかを読むべきなのかもしれないですよね…
映像資料とかも探して見ると、より理解しやすいと思うけど、そこまでの情熱が…😅