大雨災害にての片付け作業で気になることがあります。

モノの扱いなのです。

被災した住宅の中のモノは決してゴミではないのです。

たとえ形や見た目は変わっても

そのご一家の暮らしの真ん中や心の中においていたものばかりです。

 

このような仕事をしていると特にでしょうか。気になります。

 

ひどく汚れたモノや変形したモノは、他人から見れば扱いも雑になるかもしれません。

ましてやボランティアの皆さんの作業は本当に過酷で大変な中での作業です。

頭が下がります。

そこでひとつお願いがあります。

小さな家財道具をゴミとして投げる行為、

メディアでゴミという伝え方は控えて頂けたらと思います。

ご本人にとっては持っている意味はあり暮らしが存在しています。

ただ、建材や資材、大型のモノは、もう仕方ないのでしょうね。

また片付け終了で集められたモノも仕方ないのでしょうか。

 

以前にも災害の際に、モノをゴミとして扱われた・・

しかたないけれど悲しい。との声がありました。

 

例えば、私たちの空き家の整理も決してモノを投げることはしません。

所有者にとっては、暮らしを司ってくれたモノたちであり、家族の面影があります。

片付けが終わるまでは、ゴミとは云いません。

 

また大変な暮らしをしておられるお宅に入ることがよくあります。

床の見えないお宅や

相談で住人の方やご家族に会うことがあります。

暮らし方や片付け方のコンサルやサポートです。

 

本当に過酷な状況下での作業ですが、

心身ともに弱っていらっしゃる被災された方々です。

私たちの方が、モノに対する気遣いも必要かと思います。