この椅子は、私の工房で作っている子供椅子です。
右が新品、左が今回修理した椅子。
記録では2010年に納品した品物ですので、5年が経過しています。

どこを修理したかは、ここです。

そう、この脚がもげたのです。
これは想定外、緩くなって抜けたりとかは良く聞く話なんですが、
ホゾの付け根で折れたんです、導付部分は、見えませんが、直径が42mm、ホゾが24ミリ、
ここが、付け根から折れたと言うかもげたのです。
テコの応用で、抜けるかと思うのですが、クサビが完璧に機能した結果なのだと思います。
自分の仕事にちょっと感動。
綺麗にホゾ穴を開け直して、同じように作った脚を差し込みます。

同じようにクサビを打ち込みます。

塗装を傷つけないように、鑿の刃先半分をスキーの先のように殺して、尖った部分の角だけを使い少しづつ差して仕上げます。殺した部分は定規として使います。

これでまだまだ使えるようになりました。