槍鉋の柄を鉋で成形しています、エアギターではありません。3本の柄を今日は作っています。だいぶ待って頂いたお客様からの注文分1本分とあとは在庫分です。急ぐ1本は完全に仕上げて、あとの二本は半完成で在庫しておきます。ここまでは成形しておけば、後は手間がかかるのは、先の籐を巻く作業だけです。
楕円の成形は、槍鉋の柄を造るために作った専用のルータービットがあります。楕円断面の1/4に造ってあるので、完全な楕円が確実に作れるのです。
ルーターで成形した後のいびつな部分を完全に取る為に鉋を全体にかけるのです、こうしておけば、木目に透明感が出ます。鉋をかけた後は、鉋痕を消すためにサンディング、その後は布にイボタを塗って柄を磨くと、キラッと木目が光る槍鉋の柄になります。
足元の鉋屑が山のよう。ひげ伸びてる~
柄の長さ85センチ、長ければ使う方が切ればよし。
セルフタイマー30秒でとりました。

使った鉋は30年以上愛用している鉋、口埋めのため、二回以上は下端を貼り増ししています、
赤樫1回、白樫1回が見えています。建具職時代、忙しかったバブル期の百戦錬磨の傷跡も、、、、台の仕込みも甘くなくまだまだ使えます。

削り終わったところ、コミの形が違うし、コミの長さ、太さは微妙に違いますので、一本、一本専用になります。

籐巻きの部分は段差が出ないように、一段掘り下げてから籐を巻いています。
この槍鉋の柄、本気で作ったら1日がかりです、ですので当店お買い上げの方だけに作っています。
一日が駆りでも格安かも。
