ポチ(息子 中3)は学校でのことをいろいろ私に話してきます。
中3男子がこんなにいろいろ自分から話してくること自体珍しいのではないかと思いますが、分かりやすいので何もしゃべらない子よりは良いと思っています。
ポチはよく、こんなこと言われた、こういうことされた、と悩んだり「今日はこういう風に切り返したらこうなった」とか「どうしたらいいだろう?」などと話してきます。
私の答えはいつも同じで「雰囲気を怖くして、は?って言うんだよ。それでダメならジャブを食らわせたら?」と言うのですが。
答えは分かっているのですが、話していると息子の中には非常に強い
「紳士的にスマートに相手に勝ちたい」
という願望があるようなのです。
(実は私にもありました)
この気持ちが強いので、私のメソッドがなかなか実行できないのです。
紳士的に勝つ=王道
自分もちょっと意地悪になって相手に勝つ=相手と同じ土俵に立つようで、それはイヤ
このような意識です。
こんな風に考えている人は案外多いかもしれません。
しかし、王道で勝つというのはまず理屈合戦で勝てなければいけませんし、相手の屁理屈や、やり口を瞬時に分析してそれに対応しないといけないので非常に難しいです。
いろいろな経験を積み、且つ分析能力を搭載し、上手く言葉にまとめられるスペックを持つ脳を持った人でないとできないでしょう。
相手と同じ土俵には立ちたくないと思う心の裏には「良い人間でありたい」という強い思いがあります。
ですが、そのためにいじめられっ子体質をずっと引きずるのはどうかと思います。
人間、ほどほどにずるい部分や汚い部分もあってもいいかと思います。
きれいな所ばかりで出来ている人間は社会への対応能力が低くて辛い思いをしがちです。
それに、自分の中にもズルい部分や意地悪な部分があると、相手のそんな面にも気づきやすくなります!←コレ重要!
相手のそんな部分を敏感に察知して、上手く避けたりやり込めたりできた方が断然スッキリしますよ。
私も昔の自分を振り返って思います。
あー、私ってなんであんなに「いい子」でいようと頑張ってたんだろうなぁ?と。
いい子でいて、周りの人の期待に答えようと必死でした。
でも、今は思います。
そんなに誰かに対してのいい子をしなくてもいい。
それより自分を大事にして、生きやすくなった方がよほど良い!と。