こんにちは。
いじめられっ子体質改善トレーナーのNaokoです。
しばらく間があいてしまいました。
今日は誰でもよく言う
「悪口言われても相手にしないの。そのうち向こうも言わなくなるから」
についてです。
これははたして本当でしょうか?
多くの子(大人も)がこの方法を採用していると思いますが、それで効果を実感している人はどれくらいいるでしょうか?
実はこの戦法が通用するのは「かまってほしくて意地悪をしたり悪口を言ったりして気を引きたい子」が相手の時です。
それも100%ではありません。
多くが知らん顔していてもどんどんエスカレートしていきます。
悪口を言ったり意地悪したりしてくるのにはいくつかのタイプがあります。
1 単にかまってほしい。このタイプはみんなから相手にされない寂しい子です。もともとは親の気を引くために悪さをするパターンを身に着けてしまい、それを友達との間でもやってしまっているケース。人をイラっとさせる言動が天才的にうまい子もいます。
2 うっぷん晴らし。日ごろのイライラや自己肯定感の低さから自分のストレスをぶつけているケース。相手はサンドバックと同じです。
3 退屈しのぎ。暇な毎日を面白くするために意地悪や悪口という手段がパターン化してしまっているケース。
4 自分が一番強い存在でいたい時。自分の脅威になりそうな相手を蹴落とすために悪口や意地悪で攻撃します。自己愛性人格障害的な支配欲が強いタイプです。自分より目立つ子、できる子が攻撃対象になることも多いです。
1の場合は無視するが効果ある時もありますが、かまってもらうために狙いを定めた相手にはしつこく悪口や意地悪やちょっかいを繰り返すことも多いです。
2,3,4の場合は知らん顔は効果ありません。攻撃はずっと続きます。何をしても反撃されないので安心して相手をサンドバックやおもちゃにできます。
これらの子たちが意地悪してくる理由が分かれば対処の仕方もなんとなくわかってきます。
共通して言えるのは、「私を攻撃することは許さない!攻撃してきたらあなたも痛い目に遭うのだ。」ということをいじめっこに学習させることです。
悪口を言われたら言い返してもいいです。やられたら同じことをやり返してもいいです。おあいこです。
「相手と同じことをしてたらあなたもその程度の人間なんだよ。」
こんな大人の言葉が聞こえてきそうですが、では知らん顔して黙って耐えて、攻撃は止まるのですか?止まらなかったらその都度言った人が責任もって助けてくれるのですか?答えは否です。
重要なのは相手からの悪口や攻撃をストップさせることです。それもすぐに。
「ケンカはだめよ。」「知らん顔して相手にしないの。」
と半世紀以上大人が教えてきたために、ケンカができない人間が増えました。
ケンカというとイメージが悪いかもしれませんが、自己主張しあうこと、攻撃と防衛がなされなくなってしまったため人は一体どうやって自分を守っていいのか分からなくなってしまったのだと思います。
その結果、良識ある良い人間が意地悪されても黙って耐え、その子が親になって同じように子供に「知らん顔してなさい、ケンカはだめよ」と教え、ますます人間関係が下手な人たちが増えたと思います。引きこもりが増えたのにもこれが少しは関係しているでしょう。
ケンカだって大事な人間関係で人とて人との付き合い上上達すべきスキルです。
それに、ケンカして言いたいことを言うこともとても大事。
「そんなこと言わないで!」「ひどいこと言うね!」
これさえ伝えることができずに黙って耐えていたらモヤモヤはいつまでも続きます。
言い返したり、ケンカして相手の攻撃を自分で止めることができるようになったら、とても自信がつきます!これは間違いありいません!
イソギンチャクだって捕食しようとして痛い目に何度か遭えば学習するものです。
そしてこれはとても大切なことです!
攻撃する子は自分が誰に何を言おうと、何をしようと怒られなかったり痛い目に遭わなかったらどうなると思いますか?
「自分は何をしてもよいのだ!」と学習してしまうんですよ。これは大人も子供も知っておくべきことです。
その子のためにもきちんとやり返してケンカすることは大事なことです。
自分のために、そして相手のためにも我慢せずにきちんとケンカしましょう!
