好きで好きでたまらない人
その人との念願のイチャイチャ
最高に幸せ
が、しかし
心と身体が別物なんてよくある話で
「大丈夫か?」
「尻が死んだ....」
心がいくら満たされようと
身体は別だという事を身をもって実感中
「....大丈夫。持ち主のチャンミンが生きてるから尻も無事だ」
恋に浮かれるあまり
舐めていたようだ
人類の最終兵器の威力を
「いや、死んだに違いない。まったく感覚がない」
「じゃあ、感覚取り戻すためにもう一回しとく?」
「...おい、何怖いことシレッと言ってんだ、お?とどめを刺す気か」
僕の半分以上本気の突っ込みに、なぜかツボッたらしいチョン・ユンホが大笑いしている
幸せな夜に楽しそうで何よりだが、こっちは笑い声の振動でさえ尻に響く
ベッドにしがみ付いてへばってる僕とは違ってチョン・ユンホはもう一戦まみえれる程に元気なよう
「とりあえず切れてないぞ」
尻の穴をのぞかれているというとんでもない状況だが、さっきまで散々見られて、更には弄り倒されていたお蔭(?)で羞恥も死んだ
それよりも切れていないという言葉に心底ホッとする
よくぞ最終兵器の攻撃に耐えてくれた
ナイスファイトだ僕の尻
心の中で最終兵器を受け入れた尻にエールを送るが、ふと今度は役目を終えた尻がちゃんと元の形に戻ったのかと不安になってきた
「...ちゃんと閉じてる?まさか開いたままじゃねーよな?」
「尻?閉じてる閉じてる」
僕の心配をよそに軽く答えるチョン・ユンホの最終兵器は役目を終えたはずなのにまだまだ戦闘態勢
.....やはりチェンジだ
今日は閉じても、最終兵器の形に慣らされたらそのうち元に戻らなくなりそうな未来が見える
それは怖すぎる....ゾクっと走った戦慄は寒いと勘違いしたチョン・ユンホに抱きしめられて霧散する
ホラーからのロマンチック
なんともバラエティ豊かだ
「なあ....気持ちよかった?」
「おう、めちゃ気持ちよかった。チャンミンは....尻が無事でよかったな」
「....ははは」
ほんと、良かったよ...無事で
それにチョン・ユンホが気持ちよくて
これで僕の身体にハマればなお良し!!
はっはっはー!!!
って、そうなるとチェンジできないんじゃ?
あああ、いったいどうすれば?
「眉間シワよってるぞ」
心の葛藤がどうやら顔面に漏れてたみたい
とりあえず....考えるのは明日にしよう
「疲れた...寝よ。とりあえずシーツ変えて....」
汗と、潤滑剤やなんかがしみ込んだシーツが気持ち悪くてシーツをめくりながらチョン・ユンホの方を向くと、わかりやすく目を逸らされた
あ、もう嫌な予感
「まさかと思うんだけどさ....替えのシーツないとか言わないよね?」
いやいやいや、ない
それは、ない
「....忙しかったから」
この瞬間、深夜の大移動が決定
なんで僕は恋人と初めて合体した夜に、痛む尻をかかえて夜の街を移動しなければならないのか?
ここは責任をとって貰おう
「おんぶ」
「は?誰が?」
「チョン・ユンホが」
「誰を?」
「シム・チャンミンを」
「は?なんで!?」
「これじゃ寝れない。僕のマンションに移動」
「ええ?面倒く....はい」
みなまで言わせずジロリと視線を向けたら素直に頷くチョン・ユンホ。よし、良い判断だ
「じゃあ、まあ行くか」
「うわっ、ちょっ、何すんだ!」
「お前がしろっていったんだろ!」
言った、確かに言ったさ
「抱っこじゃなく、おんぶだろ!!」
チョン・ユンホはあろう事かベッドに伏せってた僕をひっくり返して膝の裏に手を差し入れヒョイっと持ち上げたのだ
つまり、これは世間で言うところの
お姫さま抱っこ
キュンっと高鳴った自分に、ぶわっと立ったのはサブイボ
よかった...乙女思考に陥ってなくて
ギリギリセーフだ
180を超える男のお姫様抱っこなんて、ホラー以外の何者でもない、このまま外に出たら100%通報だ
「ええもう、お前注文多いよ」
そう言いながらも、いったんベッドに降ろされてすぐにホラッて背中を向けられる
おんぶじゃ顔が見えないじゃないか
そんな事思ってしまった僕は
充分思考が乙女化しているのかもしれない
続
お姫さま抱っこもおんぶも普通に考えたらどっちもアウト。笑 そして何が一番怖いかって2人は両方経験済み...ていうか世界配信済み。笑 いやはや、ホミンマンセー!!
Y.チャンミナ...ぽく苦しい...(重いし、首締まってるよ)
C.見てるか蟻よ!僕のでっすよおおー!はーはっはっは!!
Y.チャンミナ...首が..
蟻への牽制に忙しいシム氏に、ユノ氏の状況わからず。笑
あ、エッチいシーンは久々すぎて書けなかったのでまさかの事後スタートで失礼致しました。ホミン脳の特技、妄想を膨らませてお楽しみください←こら。だってここで躓いたらまた連載放置しそうだったんですよ〜もしも期待してくださってた方がいらしたらごめんなさいです。そして何故か落ち着かない2人。笑
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