容疑者Xの献身は 東野圭吾氏の作品です。




本と映画と仕事と哲学

容疑者Xの献身は、その名の通り愛する人の為、自らの人生を犠牲にし献身を行う
数学者の話です。


この数学者は、とても地味(一般的に)な人生を送ってきました。
その時間は、とてつもなく長い時間です。

合コンに行って弾ける事もなければ、誰かからの羨望の眼差しを受ける事もなく
ただ、ただ、着々と、日々のルーチンを繰り返す。

ただただ、着々という人生はどれ程の長さなのでしょう。
僕には、図りしれません。

普段、道で通りすがるだけの人間達はどれだけ長い時間を過ごしているのでしょう。
来る日も来る日も孤独に生きるとは、どれだけ長いのでしょうか?

しつこい様ですが、日々のルーチンを長い間繰り返し生きるというのは
とてもとても文章では、書ききれない程の長い長い時間だと思います。

その長い時間を費やして、得た物、得られなかった物、きっと色々な物
があったのでしょうが、

全部捨ててしまうわけです。

付き合ってもいない。愛されてもいない。愛する者に捨ててしまう。


人間が動物である以上。必ず個体差という物は出てきます。
ルックス、財産、知能、あらゆる所にその個体差は出てくる訳です。

もしこの数学者が、ルックスに恵まれていれば、素敵な人生になったのでしょうか?
僕にはわかりません。

この世の中に、これ程、報われない自己犠牲という事は、幾多もあるのでしょうか?

出来ますか? 同じ事が。。

出来ません。出来ません。報われたい。報われたい。嫌だ・・・・

だけど、憧れます。この数学者に憧れます。

小説になって報われてよかったですね。数学者さん。
あなたは、架空の人物ですが、よかったと思います。

報われない人達よ。

どう思いますかね??





















「機長のマネジメント」は、全日空のパイロットが行う、コックピット内でのマネジメント、訓練、教育

を扱った本でございます。


ユンのブログ


CRM=クルー・リソース・マネジメントというプログラム等、色々なコックピット内での安全戦略を多数紹介

しております。


当然、コックピット内での安全哲学は、一般企業でも応用できる内容になっております。


僕が気になった所は、今、ある物コックピットでは言えば機長とコウパイの人間2名とコックピット内にある

全ての物を如何に効率よく、または如何に利用して、安全を保つ事が出来るか?という部分です。


これは完全に、一般企業に於いて同じ事が言えます。


限られた人数

限られた能力

限られた資金

限られた物質


これらを、どの場面に於いても、最大限の効果を生むような工夫を常に凝らさねばなりません。


常に、今ある物を最大限に最も効果的に使用するというのは、限りなく思考と試行をする事が

必要となってきます。


そして、一般社員に於いても、上司に於いても、この試行錯誤を出来る限りの回数、頭の中で

考えて、考えて、考えて、実行していく事がその次のステップへ行く事を許される者となります。


最大限の効果を考える事はとても窮屈でとても時間が掛かりとても苦しいです。


しかし、それを行う。行い続ける事が次のステップに向けた唯一の方法であると僕は考えます。


人間に許された行動=妄想こそが最大の効果を得る為の最大の行いである。


僕は、そう信じて疑いません。


僕は現在33歳、後、10年は頭が爆発してしまう程、考えて行きたいと思います。



「東京タワー」は、江國香織氏の作品です。



ユンのブログ


二人の主婦、詩史と喜美子

二人の大学生 透と耕二


4人それぞれが、違う人生を歩いていく中で、お互いに惹かれあい恋に落ちていくという物語です。


詩史と透

喜美子と耕二


僕が、考える女性の最大の幸せというのは、「社会的地位と財力を持つ夫との結婚生活」と


自分の事を女として、死ぬ程愛してくれる「年下のかっこいい男の子」を持つこと。


女性としての最大の幸せは、この二つをバランス良く持つ事なのでは?と考えさせられます。


透にしても耕二にしても、社会的なモノは何も保持しておりませんし、気の利いたセリフもありません。


ただただ、逢いたい、あなたに逢いたいと主婦に叫び続けます。

二人は女にとってのおもちゃという役割を、完璧過ぎる程にこなしていきます。


しかし、理想の形はやがて破滅へと向かい、どちらか一方を失わなければならないという選択を

迫られるという事になります。


なかなかバランスよく二つを持つ事は難しいですね。


しかし、僕の恋愛論として


「恋に落ちるのは、顔や容姿ではなく、その人が持っている空気に落ちる」

という所には、凄く納得をしました。


本当に、好きだと思う人と出会った時、顔とか性格とかそういったものではなく


その人が持っている「風景」「色」「におい」が、その場の全ての情報を遮断して

その相手に恋をしてしまいます。


そんな恋愛に出会える男性、女性がどれ位いるでしょうか?

この作品は女性向けの作品で、とても甘い空気が流れております。


スイートな本ですね。