
容疑者Xの献身は、その名の通り愛する人の為、自らの人生を犠牲にし献身を行う
数学者の話です。
この数学者は、とても地味(一般的に)な人生を送ってきました。
その時間は、とてつもなく長い時間です。
合コンに行って弾ける事もなければ、誰かからの羨望の眼差しを受ける事もなく
ただ、ただ、着々と、日々のルーチンを繰り返す。
ただただ、着々という人生はどれ程の長さなのでしょう。
僕には、図りしれません。
普段、道で通りすがるだけの人間達はどれだけ長い時間を過ごしているのでしょう。
来る日も来る日も孤独に生きるとは、どれだけ長いのでしょうか?
しつこい様ですが、日々のルーチンを長い間繰り返し生きるというのは
とてもとても文章では、書ききれない程の長い長い時間だと思います。
その長い時間を費やして、得た物、得られなかった物、きっと色々な物
があったのでしょうが、
全部捨ててしまうわけです。
付き合ってもいない。愛されてもいない。愛する者に捨ててしまう。
人間が動物である以上。必ず個体差という物は出てきます。
ルックス、財産、知能、あらゆる所にその個体差は出てくる訳です。
もしこの数学者が、ルックスに恵まれていれば、素敵な人生になったのでしょうか?
僕にはわかりません。
この世の中に、これ程、報われない自己犠牲という事は、幾多もあるのでしょうか?
出来ますか? 同じ事が。。
出来ません。出来ません。報われたい。報われたい。嫌だ・・・・
だけど、憧れます。この数学者に憧れます。
小説になって報われてよかったですね。数学者さん。
あなたは、架空の人物ですが、よかったと思います。
報われない人達よ。
どう思いますかね??

