「例えば、君がさ」
「あら、おはよう。私が、何?」
「住んでいる部屋の更新時期が近づいていて」
「いやに現実的ね」
「この大型連休中に引っ越しをする予定だとして」
「なんで知ってるの?あなたまさか、ストリーキング?」
「なんで裸で走らなければならないのか」
「じゃあ、ストーリーキング」
「それは呼ばれてみたいけど、じゃあの使い方間違ってる」
「ストーリーじゃあキング」
「そういうことじゃあなくて」
「ああ、なるほど」
「で」
「はいはい。で」
「大島てるって知ってる?」
「大島てるは知ってるけど、オオシマテルッテシッテルは知らない」
「まあいいや」
「なにが」
「事故物件ってすごい多いねと思って」
「あなたいつも前置きが長いのよ」
「よく言われる」
「もっと端的に結論から言わないと」
「例えば?」
「おはよう、多いよね!」
「もう、わけがわからない」