昨日、前職の単身赴任先で最も仲良くしてくれた元同僚から、東京転勤になったとの連絡が届いた。
通常地方拠点から本社東京への転勤といったら栄転に違いないのだろうが、その会社においては単純にそうとは言えない。なぜかといえば、理由は2つある。
1つは、ワンマン社長に近づくことになるということ、もう1つは辞めさせないための緊急避難的措置だろうということだ。
前者は同情の目をもって皆に迎えられる所以である。社長に気に入られて呼び寄せられたのなら過酷な未来が待っているからだ。プライベートやプライド、論理的な考えや計画性、自分の意見や反抗心等に関する全てを捨てる覚悟とタフなハートを持つ相当な野心家でもない限り耐えられるものではない。元よりそんな者は、新卒で入社し純粋培養され何事にも疑問を持たず素直につき従うことで寵愛を受けている者らや、彼らと同視しうる中途採用者ら、極度にストレス耐性の強い者を除き皆無であろう。
後者についていえば、拠点に比べ本社は人が多いので一人当たりの注目度が希釈されるため、拠点で数字に過剰な責任を負わされ疲弊しきっていた彼に対してはわずかながら慰労の意味があるだろうとの見方だ。少なくとも頻繁に開催される全拠点のリーダーらを繋ぐテレビ会議の場で見せしめとして罵倒されることがなくなる。