★★★★ ちいさな王子/サン=テグジュペリ(野崎歓 訳) | 思いの坩堝

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おはようございます。

まずは、おなじみ、ぽちっと!(b^-゜)

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さて、久しぶりに書評を。

きっと「星の王子さま」と言えばうなずかれる方が多いだろう。
あるいは「小さな星の王子さま」。
そして、きっと、かわいらしいイラストを思い浮かべることだろう。

言わずと知れた大人の童話として人気の高い作品である。

年中読書はするし、現状のように一人の時間が多く取れるようになってからは常に何かしら読んではいるのだが、それにしても夏になると特に文庫が恋しくなるのは、各出版社の広告に踊らされているためだろうか、それとも、夏休みの課題図書を読み漁った記憶が残っているためだろうか。

あるいは、ある夏の幸福な読書体験が呼び寄せた陽炎に過ぎないのだろうか。

そんなよくわからない狂騒状態の心のまま立ち寄った書店で偶然手にとった、いつか読みたいと思っていた本。

しかも、ポピュラーな訳ではなく、新訳。

その名も、ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)

初めて読んだ。

きっと多くの書籍がそうであるように、年齢を重ねるごとに読み返したときの感想も変わるんだろうな、と思った。

薄くて、内容も難しいことは何一つなくって、ところどころ挿絵もあって、文庫とはいえ絵本と言ってしまえばそうなんだけれども、これがなかなか深い。

足元に突然ぽっかり穴があいたような、叫びだしたいほどの孤独が前提としてあって、大人に対する風刺はなかなか手厳しくて、ほんわかして、希望があって、別離は切なくて、なにやらすっかり癒された。

いやに教訓的な、「大事なものは、見えないんだ・・・」という言葉よりも、

「星は何百万とあるけれど、たったひとつのお花をだれかが好きになったとしたら、その人は、夜空に広がる星をながめるだけでしあわせな気持ちになるんだよ。」

に共感した。

簡単にわかりやすく表現することの大切さを思った。

しかし、著者サン・テグジュペリは、懲りない人だこと。

何度堕ちても、空に恋焦がれ続け、結局帰らぬ人となるなんて。
本望だったのならいいのだけれど。

暑さで寝苦しい夏の夜に、オススメです。

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