インドア人間のどうでもいい日々の記録 -18ページ目

インドア人間のどうでもいい日々の記録

教員生活4年目。学校ではこどもにもみくちゃにされながら、毎日どなりちらす日々ですが、生徒たちは自分をどなりちらす先生がこんなにもダメ女なことを知ったらどう思うでしょう・・・。

クラスにYくんという男の子がいます。


小柄で色が黒く、ひょこひょこと歩く、


少し内気であまり目立たないYくん。


去年は授業で教えることもなかったからあまり関わりもなかったんですが、


7月に今の学校に来て以来、


あたしは彼にちょっとした親近感を覚えていました。


4月から担任を持つことになったあたしのクラスに、


Yくんもいました。


しばらくは何事もなかったのですが、


1学期が始まって1週間ぐらいした頃・・・


ノートか何かを返却していたあたしは、


Yくんを呼ぶ時、言ってしまったんです。


「次は~、しゅんぴー!」


そう、彼のあだ名は「しゅんぴー」。(個人名じゃないからここに書いても大丈夫なはず!)


他の子が彼のことをそう呼んでいるのを聞いて、


あたしもずっとひそかに心の中で、


Yくんを「しゅんぴー」と呼んでいたのです。


が、生徒のことはずっと苗字で「~くん」、「~さん」と呼ぶスタンスを取り続けてきているあたしにとって、


彼をしゅんぴーと呼ぶのは大変なことなのです。


クラスもどよめきます。


「え!先生がしゅんぴーをしゅんぴーって言った!」


「なんで!?なんでしゅんぴーだけしゅんぴーなん!」


しゅんぴー本人も本当に自分のことなのか疑っているような顔で、


あたしの方を見ています。


でももう取り返しがつかないので、


「うるさい!黙って!しゅんぴー!早く取りに来て!」


赤くなりながらノートを取りに来るしゅんぴー。


あたしはしまったと思いながらも、


彼を「しゅんぴー」と呼べたことで爽快感のようなものすら感じました。


それ以来、


クラスで「しゅんぴー」はすっかり定着し、


今まで「Yくん」と呼んでいた子ですら


「しゅんぴー」と呼ぶようになりました。


あたしの方も、


「Nくん!Hくん!しゅんぴー!」


と普通に「しゅんぴー」を連呼し、


しゅんぴーはしゅんぴーで


「は~い」


と言って普通に返事をするようになりました。


でもいまだに、生徒たちは疑問に思っているようです。


「何でしゅんぴーだけしゅんぴーなんじゃろ~」


そう、


彼らにとってあたしは常に先生で、


あたしが「じゅんぴー」だなんて思いもしないのでしょう。





・・・・という、どうでもいい親近感のお話。