ヒーローヌン 
アニムニダマン
 

1話はつまらないけど

2話からは俄然面白いです。

ヒロイン ウヒの演技がまさにヒーローだ。

 

 

 

【韓国放送】:2024.5/4~ 全12話

 

【脚本】:チョ・ファミ、『内省的なボス』

【演出】:チョ・ヒョンタク『魔女宝鑑~    ホジュン、若き日の恋~』

『SKYキャッスル』『スノードロップ』

 

【クリエーター】:カン・ウンギョン 『浪漫ドクター キム・サブ』

 

【視聴】:Netflix

 

 

【お薦め度】:★★★★

 

 


ストーリー

現代病に侵されたせいで超能力を失った家族とそこへ

運命的に現れた女性が織りなすファンタジーロマンス

と紹介にありますが、

実際は、超能力なんて全く関係なく、

本当に大事なものは何か?

をテーマにぐいぐいと胸に食い込んでくる

感動のドラマでした。

 

 

熱く語りたくなるキャスト

ポク・ギジュ役の

チャン・ギヨンssi

爽やか~

除隊後復帰作となる

 

ト・ダヘ役の

チョン・ウヒですよ。

このエステシャンスタイルがあまりにも様になりすぎて

いるいるこんなエステシャン。

エステシャンそのものやんか。

とその容姿の地味さ

普通さに感動

 

 

清楚な薄幸のお嬢さんにみせかけて

ちょっとすれた

結婚詐欺師の顔をもつ

けれど

こんなに美しさもあふれる

37歳なのに、女子高生の役が違和感なし

というよりぴったりはまるし、

大人女子もそのままだし。

この七変化が良すぎ。

 

チョン・ウヒってなにもの?

 

初めて見るわ

と思いきやNON!

映画「母なる証明」(2009年)のミナ役。

殺された女子ではなかったし、記憶にはない。

「サニー永遠の仲間たち」(2011年)イ・サンミ役も思いだせません。

ジョンソクの出ていた「ハナ~奇跡の46日間~」(2012年)

ヒョン・ジョンファの妹らしい。

どれも全く覚えていなかったのでお初同様。

 

この方の演技が素晴らしいのなんのびっくりマーク

調べるとやはり2014年青龍映画賞主演女優賞

2015年百想芸術大賞映画部門新人演技賞

などいっぱい受賞歴ありました。

 

脇を固める俳優も一流

ポク・ギジュの父親役の方、観たよね~。

と見返して気づいた、「涙の女王」の別荘の管理人さん。

オム・スング役のオ・マンソクssiでした。びっくり

 

お母さんは、韓国ドラマの母役、最近は祖母役でもっとも有名な

ポク・マヌム役の

コ・ドゥシムssi

 

姉ポク・ドンヒ役のクローディア・キムssi(別名キム・スヒョン)

特殊メイクで大きいのよね~。

と思ったんですが、見て。

ボディメイクしなくても

ギヨンssiと変わらないか

むしろでかくない?

 

で、娘のポク.イナこと

パク・ソイちゃんの

愛らしいことよ

私は次の百想芸術大賞新人賞は、ソイちゃんと思うね。

ドドソソララソ

では、5歳くらいの小さな子だったのに。

生まれ変わってもよろしく

で小学生。なのにすごく上手いと思ったけど

もう中学生ですか?

素晴らしかったわ。

  

グレース役の

リュ・アベルssi

キレッキレのスタイル抜群でした。

 

私が今回すごいと思ったのは、この前のぼやけてる

お母さん

キム・グムスンssi

 

この方も、いかにもびっくりマークサウナの垢すりおばちゃん。

体型も雰囲気も、まさに腕のいいマッサージ師よ。

でも、すごみが効くびっくりマーク

ゴッドマザーの威圧感で

迫力満点。

 

この方も今後チャン・ヘジンssiみたいに

どんどん出てくるんじゃないでしょうか。

 

写真無いけど

サウナ家族のノ・ヒョンテ役のロイssiは、

極道的に怖ーいようにみえてのギャップが良かったし。

オッパじゃなくて、何故にヒョンって呼ぶのかな?

 

 

 

【ここからネタバレリーナ感想】:

になります。

 

この一家って、母の姓を子どもが受け継いでいる。

父は超能力が無いから、ひたすら支える役。

話は超能力の有無によって展開するけれど、

そこは全く重要ではない。

 

面白いのは

「実は秘密にしてたけど、私超能力があるの」

って告白すると

「私(僕)もだよ。」って誰も驚いてくれない。

そんなことはたいしたことではないと言ってるんだろう。

 

ポク家は、現代病によって超能力を失ったのではなく、

超能力に頼りすぎたり、

それに振り回されて

自分の判断で考えたり

自分の足でしっかりと

踏ん張って立とうと

しなかったり、

家族の会話や話し合いを

してこなかったせいで

機能不全な家族に

なったのでしょう。

そして

お金目当ての詐欺一家と

対決するなかで、

目覚めていく。

 

このドラマの核

娘ポク・イナ

 

自分が生まれたことを否定する

とても哀しい生き方で

食欲も無ければ、自分の存在を消して

透明人間でいようとする。

こんな小さな子がこんな思いで生きるなんて

辛すぎて見ていられないのに

何故放置されているのか?

心を閉ざしたイナは、同じようにいじめられていた

匂いを嗅ぎとったのか、

ト・ダヘにだけ

心を開いていく。

そして、唯一心を痛めイナを気にかけ、ずっと見守る

ト.ダヘは

イナの秘密にも真っ先に

気づく。

イナがごまかしたり傷ついたりするたびに、

さりげに手を差し伸べて救うダへ。

そのたびごとの、ダヘのセリフが説得力あり

泣けるのでした。

特にこのセリフ

「人の言葉は幾重にも重なっているの。

その一片が刺さっただけだから、気にしなくていいのよ」

 

いちいち傷つくなとの励まし。

卑屈に心を閉ざすイナが抱え込む心の闇に

ダヘの言葉はすーーと溶けていったに違いない。

 

そんなダヘの愛が育っていくギジュ

 

最も幸せな時間に居る時だけ、過去に戻れる

という能力を駆使して、何度も何度も過去の火事現場に走るギジュは

「眩しくて」を彷彿。

 

 

 

ダヘのお陰で親子関係を修復

 

自分を出せるようになった

イナは

生き生きと明るくなった

このドラマの素晴らしいところ

 

悪者がいません。

悪者って、憎しみや恨みの増幅によって

勝手に作られることもあるのかもしれない。

 

ギジュの姉ドンヒを裏切っていた男は、

かなり悪だったけど、

ドンヒは「あなたの気が小さいところが好きだったわ。

悪にはなりきれないから」

となんか緩む言葉をかけるし。

 

イナに意地悪していた友だちとの誤解は

本音で語り合うことで溶けてちゃんと仲直り出来た。

青少年はこうやって、ちょっと間違えながらも

そうだったんだねと相手の想いに気づけるのが

素晴らしい。

あの子は意地悪だから、仲間外れにすればいい

と切ってしまわないところが

とても救われる場面でした。

 

ウヒは、とても複雑な心情を内包していて

詐欺師としての狡さや

本音を隠していたり、

過去の辛さを我慢していて、

吐露するところとか

そんな感情表現が素晴らしくて

演技が光っていました。

 

 

 

【韓ドラあるある】

火事

海で溺れる

 

※お越しいただきありがとうございました。

※写真お借りしました

 

 

※写真などをお借りしました