「赤い袖先」ドラマは

 

KNtvでは4回放送された全部を録画して

3セットをBRに落とし、

啓蒙するためおねがい友だちに配りました。

韓国語のシナリオ本も、たいして(ぜんぜん)読めないけど買いました。

 

監督版ノーカットBーRayも日本語字幕ないのに買いました。

 

だからもう満足で、翻訳小説版(上・中・下3冊)はあきらめるつもりだったのです。

 

でもまちゃさんの感想読んだら、やはり購買意欲をそそられてしまいました。

のせるのいつもじょうずだわ。爆  笑

買ってよかったです。

めちゃ夢中になりました。読み終えるのが惜しくて、

通勤途中のみの読書でゆっくりとすすめました。

 

まるでドラマの特別編集版

を観ているように、

セリフはジュノが話しているままの声が聴こえ、

映像となって頭の中に浮かびあがる。

内容はあくまで高尚な小説として楽しめます。

上品で、読んでいてとても心地良い気分でした。

 

多少のネタバレがありますので、これから読む方はご注意ください!

 

ベストなキャスティング

イ・サンは、とても体が大きいという設定

なので、ジュノは鶏むね肉とさつま芋だけの食生活で体を大きく作ったんですね。

 

 

 

ドギムは、とても悪戯っ子。

イ・セヨンちゃんの本質もそのよう。この役は彼女以外に当てはまらない。

 

笑えるのは、ボギョン。

 

クマのような体型って、ちょっとかわいそう。
だけどぴったし。爆笑

 

 

ホン・ドンロは、美形

飄々として面白いカン・フンは、上手く演じたよね。

 

全てのキャストがはまり役で最高のドラマに仕上がったね。

 

小説なので、ドラマ化にあたってはそのまま辿るのではなく、

エピソードを生かしての1話ごと盛り上がるような味付け

に作り変えて映像で映える演出になっていて見事。

本質は変わらないので、多分作者も納得の作りなのでしょうね。

 

 

 

 

疑問の解明

ドラマを見た方は皆異口同音に、

何故ドギムは王の求愛を何度も断るのか?

じれったい。王が可愛そう。理解に苦しむ

という感想が漏れていたようでした。

 

ドギムの心情

この本を読むとそこが、とことん、何度も書き込まれているのです。

ドギムの心の声がよ~くわかります。

子どもの時から、大人になっても一貫して、

王という地位の男は

臣下や女人を使い捨てるもの。

と思いこまされるような出来事ばかりみてきたのです。

民のために、良い政治を行うために、

それは仕方のないこととして。

崇高で厳かな王でありながら、

政治を優先させる傲慢で鬼のように冷徹な王

であることを近くに居てよく心得ているからなのです。

 

自分の利害に敏感で打算的な政治家である王に

身をゆだねてしまえば、

冷めたときに捨てられる自分が危険と見通し

「女として王様を恋慕することは一生無い」

と言い放ったドキム。

それは、

自分を失わないための抵抗であって

自分に言い聞かせてきたことばであり

恋慕しないというより、

身を委ねてしまわない

という意味なのではないか?と思いました。

 

 

死の床で「次に会うときは知らないふりして通り過ぎて」

というドラマでの言葉は

本当だったのかと、切なかったけど。

 

王としての業が、ただの宮女として

生きようとする女性には重すぎた。

 

身分の差別や王宮の形式的なしきたりが、

現代的な考え方の自由奔放なドキムには

耐えがたかった。

 

でも、本当に嫌だったら、彼女の性格なら逃げていたはずで

やはり残ったということは、愛は本物だったことは明らか。

「襟だけ一度かすめて通り過ぎて」小説版とは

束縛のない愛を一度なら経験したいということかと。

 

 

 

 

 

王のお努め

ドラマでは15話で、和嬪(ファビン)との合宮の構図。

履物が2足並んだだけでそのシーンを想像されるエローイ場面。

私は、もしや何もなかったのでは?と思っちゃったんです。

だって外では恋しいドギムが待っているのに、そんな気分になれないでしょ。

だから、その後の和嬪の機嫌が悪くなったし。

 

 

しかしそれはあり得ないことでした。

驚いたことに

その寝所のついたての奥には、そういうことのベテラン尚宮や

世話する宮女が待ち構えていて、

あーしろこーしろと手取り足取り口を出し

確実にちゃんと為すまで誘導するんですってびっくりびっくり

 

王が子孫を残すことは、先祖と国の未来のために需要なことなので

恥ずかしいなんて言ってられないのね。ガーン

王は生殖機械かと思ちゃうわ。げんなりゲッソリ

王の責務、仕事の一つと捉えるのね。

 

 

王とドギムの情事

 

最初のどうにも苦し紛れの、書庫で

ドギムを追い出すときの強引ながら熱い口づけは

なんとフレンチでした。

ジュノの演技から、それは観て取れなかった

よね?

品格の王子は

演技でも舌を入れません。知らんぷり

 

そしてドギムの承恩は。

位が下なので、誘導する宮人は付かない。

かなり、王も自由に情熱にまかせて大胆にくる。

 

 
 

 

それにしても王がジュノなのでドキドキひえっー😱

かなり激しいので、尚宮から抑えるように注意が入るが

要らんお世話だわね。

何度も何度も、はらみそうちゅー

 

 

 

ここれ、カン・ミガンssiは高校生から構想して書いたんだよね。

すごいおませ。

 

王の危機管理

イ・サンは危機管理にすぐれていたので成功した王なんでしょう。

 

 

激しい権力闘争の中で、常にその座を狙う臣下たちが蠢いているため

足元を掬われないように

罪を偽造され突っ込まれないために、疑心暗鬼でも

身辺を整理しておかねばならない。

 

 

非常ともとれる判断をしていかねばならないのだ。

なので、ドギムの生んだ子が元子(世子)になったとたん、

外戚が勢力を伸ばさぬよう

兄シクは罷免されてしまった。

ここもドギムには辛い仕打ちだった。

 

ドギム自身もとことん監視され、好きな食べ物も制限され、自由な振る舞いができず

檻の中に閉じ込められているような窮屈さを感じざる負えなかった。

彼女が王の求愛を拒み続けたことは、

実際想像した通りの顛末だった。

 

そういったリスクマネジメント

現在のジュノにも通じるものがあると感じました。

突っ込まれるような素材を与えないところとかね。

外に出ないジュノさん。

遊びに行かないジュノさん。

MBCも見に行かない。

もし、彼女さんがいたとしたら、愛情は深いけれども、

やはりドギムのように制限を強くしてしまわざる負えないでしょうね。

ファンのために。

アニダ!彼は絶対にそんなことを強要する人間ではない!

 

 

外を出歩くこと、東方神起のユノさんは、たま~~~~に焼肉屋さんとかで目撃情報があがります。

そのお店に行きたいなとか

それも楽しみの一つでもありますが。

ジュノさんはいっこうに最近は無いようですね?

 

シンチョビ(臣妾)

という言い方、どういう意味か気になっていました。

こんな漢字で、側室が自分ことを言うようです。

妾(側室)の臣下。

こんな字にも、身分の差が出てます。

 

外伝

は、4章ありますが、王の立場から描いた章が

ドラマには無い内容でもあり、

とても新鮮で凄く好きです。

 

王が全てをうまく回すために、周りの女性たちへ気遣かったことが、

ドギムを傷つけてしまった心苦しさがなどが書かれ

とても理解できる描写になっています。

 

そんなエピソードがあったのかと大変に興味深い。

そして哀しい。

王は孤高ゆえ、孤独。

 

皆がひれ伏すたびに孤独感は増す。

ドキムのように、おそれずに話しをしてくるものは、

魅力的でもあり

心が救われる存在だったのだろう。

 

 

 

二人は深く愛していたが、

政治を優先する王は、ドキムが望むようには応えることができないもどかしさを抱き、

そこを推察しながら耐えて切り返すドキムとの微妙なバランスで均衡を保った愛情表現。

その気難し屋同士のやり取りは思いやりとウイットに富んだ幸せな会話が弾んでいるにも関わらず、

緊張感に包まれていたよう。

どこまでもひりひりと切なさが続く愛だった。

 

お互いが整理整頓が苦手だと言い合う場面が面白く

ここもジュノに似ていると思えた。

「世がそんな些細なことまで把握しているほど暇そうにみえるか。」

なんて、忙しいジュノにぴったりなセリフ。

仕事に手を抜かないから、忙しいのだというサンは、ジュノと同じで

「王様がどうしようもなくそんなそんな方で幸いです。」

とは私たちの思いですね。

 

 

もう一つの外伝は、誰も死ななかった場合編

ヨンヒの事

ドラマの中で、もしや誰にも知られずこっそりと逃がしたのではないか?

と想像していたのですが、実際それは無さげだった。

この章では、逃がしていたという設定。

 

 
で、サンだけは、史実通りの天寿1800年で亡くなるが、

 

 

 

その後は、つつましいながらも宮女たちの本当の幸福が訪れる。

世子も生きているので、歴史的にはありえないけど、本当なら

朝鮮の未来は明るい。

 

 

 

 

 

 

 

※お越しいただきありがとうございました。

 

※写真お借りしました