シュルプ
朝鮮語で傘
いつも通り、何の知識もなく見始めたて感じたのは
王宮版スカイキャッスルか
狙うお受験はSKYではなく、最初はペドン（世子の補佐）の地位
母たちの苛烈な子どもへの煽りが凄まじい。
王妃の子（長男は出来の良い世子であり他に4人の大君）
と王の側室たちの子が８人
12人での争いだが、個性豊かな子どもたちは、やる気のない子もいれば、
敵意むき出しの子もいる。
特に嫡男組は、伸び伸びと育ちフリーダム。
王妃はそのフォローに
日夜走り回っている。
罰を与えても懲りる気配はない4人。
こんなにも逞しい男っぷりのファリョン王妃（キム・ヘス）は、
「ハイエナ」のヘス姐さんそのものです。
あちこちどこへでも出かける行動派の王妃
「赤い袖先」で、王宮から出られないと嘆いていた大妃は、
何だったかと
【ちょっとだけネタバレリーナ感想】：
問題児とみられている息子たちの後始末を
一手に引き受けてきた王妃だが、
ある日、うかうかしていたら息子たち全員を
失うやもしれぬ
と気が付き、あらゆる手を尽くしながら、対抗していくことになる。
いつ蹴落とされるか
わからない中
心配は的中し、出来の良い世子が亡くなってしまう。
この世子役、どこかで
見たよね？
で思い出せたよ。
「遠目には緑の春」の
私の好みだった
ペ・インヒョク君。
疫病・ジェンダー・女性への不当な扱いや権利
普遍的かつタイムリーな問題がおり込まれていて
政治的にも関わる大変興味深い内容となっています。
世子の座競い合い
世子の座を求めてサバイバルな戦いが繰り広げられますが、
その王子一人一人の母とのやり取りが苦しい辛いを乗り越えて感動。
この時代に、性自認問題は理解不能だっただろうけど
子を愛していればこそ、受け入れる覚悟が
できるというもの。
王妃の対応には涙がこらえられない。
落伍した王子たち
戦いに敗れ
満身創痍で帰ってきた息子を拒絶した母。
それがどんな惨酷なことか。
王妃はそんな崖っぷちの親子に手を差し伸べる。
不正をしないと合格できないと焦り、
大妃に利用されてしまった
母と王子
など、間違った子育てでボロボロに傷つき、
どうしていいか途方に暮れてしまった母たちを、
厳しくも温かく見守り包み、
立ち直らせる王妃の
慈愛に満ちた接し方は、
まさに保育園の園長
のようであり、
その場所が
子育て支援センター
に見えました。
そしてその度に泣けました。
赤ちゃんから、子ども、10代から20代の青年たちを育て
どの子もわが子のように
抱きしめる。
その母たちをそっと
支援する王妃が
素敵なんだけど、
それだけでなく外でも、
通りすがりの不当な扱いを受ける女性を助けたり、
「恵月閣」を建て、影ながら支援しているところは、
まるで現在のシェルター。
昔も今も子育ては命懸け。
子育てに関して、
適格なセリフ
がチョンハの母のことば
「黙って見守れば子はおのずと器の大きな人間に育つ」
そして、王妃のような
無条件の愛が必須ですね。
子育て以外にも、王位に就くための正当性に
葛藤する王や、
背後に蠢く逆賊やら、
超面白かったです。
【韓国放送】：2022年10/15~12/4 tvN 16話
【企画】：スタジオドラゴン 【制作】：ハウピクチャーズ
【ジャンル】：ブラックコメディ
【脚本】：パク・バラ（デビュー作）
【演出】：キム・ヒョンシク（「サイン」
「外科医ポンダルヒ」これ大好きだった
「ファントム」「二度目の二十歳」
【視聴】：Netflix
【お薦め度】：★★★★★
【テーマ】：
シュルプ＝傘として、
雨の場面が多い。
この傘、最初は王妃にかざされるが、
後は、王妃が子どもたちに
対して
守るためにさし、
王子たちに必死な
後宮たちにも向けられ、
結局は国母である王妃が
傘のように大きな厚い愛で
民を守っているように
思えました。
傘とは平和や優しさっだとりすると
井上陽水さんがおっしゃったそうです。
やんちゃだった大君たちが、その愛をしかと
心に刻んでいて
母を思いやる姿も
感動でした。
将来は息子たちに守られる大妃となるのでしょう。
【気になる俳優さん】
チョウォル役
チョン・ヘウォンssi
自力で思い出せないけど、「還魂」の医術師の孫だね。
スカイキャッスルでは、
良い子だった
チャニ君、今回は悪役。
とても合ってた。
次男ソンナム大君役の
ムン・サンミン君
背は高いし（188㎝）
声は低いし、
絶賛です。
お越しいただきありがとうございました。
※写真などをお借りしました
