クェエムル
怪物
【韓国放送】：2021 2/19～4/10
CELLTRIOエンターテインメント制作
【脚本】：キム・スジン （「マッドドッグ」）
【演出】：シム・ナヨン（「18歳の瞬間」）
【視聴】：KNTV
【お薦め度】：★★★★★
【観たきっかけ】：演技力に定評のある二人の神経戦
とやらを見たくて
期待どおりでした。
完成度高いです。
【テーマ】：
怪物といわしめるのは、どのような人間像か？
精神的なタフな奴？変わり者？ と投げかけておいて、
遂に正体を現す。
人の痛みには極めて鈍感で、
自己欲の塊。本当の怪物は人間の中に潜む欲なのだ。
失踪者・行方不明者を抱える家族の苦脳
を見据えながら、
解決の糸口を探るが
法を遵守しているだけで犯人逮捕が可能か？
ここ、「模範警察」や映画｛ミッドナイトランナー」でも
突き付けてきますよね。
法が足かせになっていることもあるということが、
あらわになっています。
【気になる俳優さん】
イ・ドンシク役のシン・ハギュンssi
ギョンスが目当てで見た映画「7号室」では、
取り敢えず普通のおじさんだったので、
今回の演技力を駆使した難役には息を飲むほどに
引き込まれました。
住民を慈しみ助ける笑顔。
こんな芯の温かい人が犯人の訳ない。
人としての尊厳を大切にする人なんだと思える一話目。
と思わせておいて、挙動不審な行動で
目は血走り息を切らす。その形相は
犯人としか思えないほどの迫力と疑わせるし、
最も犯人を憎み、逮捕したいと願う自分に対して
「あなたが犯人ですか？」と聞かれ、
怒りを通り越した情けなさで、
目に涙をためながら、笑うしかない心情。
内面をえぐるような演技がたまらんですな。
何かを企んでのうすら笑い。
ただひとえに犯人を捕まえたい一心での必死さ。
犯人が割れてきた時は、感情が爆発して、泣き叫ぶ。
とにかく熱演につぐ熱演に惚れ惚れ～。
ハン・ジュオン役のヨ・ジング君
「太陽を抱く月」以来。お顔立ち、きれいになった。
ドンシクに対する微妙な感情の変化がうまい！！
小憎らしい若造が、円熟味あるドンシクに
感化され、成長していくケミも
最後にほっこり。
ハン・ジュオンの父親ハン・ギファン役のチェ・ジノssi
悪役の定番。
警察庁次官で、長官を目指している。
ここでも出てきた。長官＝警察のトップ。
政府とも癒着して国をいいように動かせる地位ですよ。
ここ大事ね。
悪役と言えば、常にこの人
JL建設代表イ・チャンジン役の
ホ・ソンテssi
今回、わざとふっくらさせたのでしょうか。
前はもっと精悍だったけどね。
パク・ジョンジェ役のチェ・デフンssi
面白い役どころでしたね。彼はいつもそういう位置ですね。
ナム・サンベ所長役のチョン・ホジンssi
温かいお人柄がにじみ出る役者さんです。
「黄金の私の人生」が印象的で泣けた。
【ネタバレリーナ感想】：
とにかく、登場人物が多い！。
名前を聞いて顔を思い浮かべるのに苦労する。
そしてその人物たちが皆、「犯人？」
と疑えるように演出しているので
私たちは
翻弄されてる。間違いなく。
（「sppininng」 ｂｙ東方神起）
毎回観るのが楽しみでぞくぞくした。
小さな田舎町マニャンで
20年前に起きた未解決連続殺人事件。
犯人の手懸かりが未だ無い状態のなか、
殺人とは全く関係無さげな
ムンジュ市の再開発を目指す3人の強欲者たち。
すごく臭う。
でも繋がりが読めない。
一致団結しやすいマニャンの人たちの
温かさが心地よい。外敵は排除する姿勢。
そして、遂に新たな殺人事件。
ここで、ドンシクは仕掛けて釣る作戦に出る。
思ったよりあっさりと捕まった犯人。
（怪しいとにらんでたけど、この人の動機が
今一解らないな。
ただの変態か？何故指を？
ジェヒの母は何故殺されたのか？）。
唖然とするのだが、実はここからが本筋なのだった。
怪物は一人では無かった。
しかし大きな怪物は
善人面しているからたちが悪い。
法を犯したドンシクは、
執行猶予付きの刑期を終えれば
また警官に戻れるのだろうか？
ジュオンは戻った。
そして、OSTの歌の前奏
毎回ドラマの最後に流れてくる
重低音が響くところ
5人時代 東方神起の「BREAK OUT」
に似てる～。
【韓ドラあるある】
やたらと多い再開発とからんでの、
議員や市長立候補。
お読みいただきありがとうございました。
※写真などをお借りしました
