サンフ ジョリ ウォン

産後  調理  院

  (養生)

 

【韓国放送】:TvN 2020年11/2~   

 CJENM制作     全8話

 

【脚本】:キム・ジス、チェ・ユンフェ、ユン・スミン

3人もの女性でリアル妊娠・出産・育児を追及

 

【演出】:監督:パク・スウォン(「刑務所のルールブック」など)

 

【視聴】:KNTV

 

【お薦め度】:★★★★

出産って、命を懸けたものすごい体験

だと遠い過去に経験した私はいまだに思っています。

今、妊娠中や妊活中の方には

きれいごとではない現実として参考になるし、

産後と子育てのイメージ作りとしても

役に立つと思います。

 

【観たきっかけ】

日本ではあまり知られていない産後のケアセンターって

どんなかな。

韓国では普通に利用されてるらしい。

実家のお世話になれない場合にいいですね。

3か月も利用したら、高くつきそう。

ここはセレブ御用達なので、

ホテルのスイートルーム並みの

豪華仕様。

夫も泊まれるんですね。

母子同室じゃないのは、

母体の回復を優先してるんでしょうか。

日本では産院でも、産んだら翌日から同室でしたけどね。

母性を育むためもあり。

 

 

【テーマ】:高齢女性の妊娠・出産の困難さ

産後のケアと、母乳神話

母としての資格って?

本当の子育てに大切なこと

 

最初はホラーっぽい要素をぷんぷん匂わせながら

実はコメディーで、しっかり笑える。

オーバーな演技と演出に臭さも感じつつ、

ベールに包まれていた登場人物たちの実態が

あらわになるにつれて引き込まれ、面白さが倍増。

 

【気になる俳優さん】

 

オ・ヒョンジン役のオム・ジウォンssi

「操作」」でのお堅い仁川地検検事クォン・ソラ役で初めて見て、

落ち着いた年上女性として、ナム・グンミンとの

あらわにならない感情のふれあいが

繊細で素敵でした。

 

今回は、史上最年少の常務に昇進するほど、

勉学一筋、口紅真っ赤で

実に美しく戦闘態勢だった有能なヒョンジン

 

が、センター最高齢の産婦になって、今までの経験が

何一つ役に立たづ、全て思い通りにならず

自分に対しての自信を無くしどんどん落ち込んでいくストーリーです。

 

そんな姿をデフォルメしてめちゃ可笑しくなってます

 

 

 

養生院の院長は、今や乗りに乗ってる

チャン・ヘジンssi。

映画「パラサイト」の生活に疲れた

小太りアジュンマや、

「愛の不時着」に次いで

優雅なマダムとしての貫禄を十分に

備えみごとですね。

 

 

カリスマママのチョ・ウンジョン=サランオンマを演ずる

お綺麗なパク・ハソンssi

香坂みゆきさんに似てると思いました。

自分を完璧な母親と自慢してはばからない、

高慢な人

かと煙たくなりますが、

実はこの母がですよ。ドラマ上

 

東方神起ファンクラブ会長で、

「夢はユノユノのマヌラになること」って。

めちゃ私のテンションMAX!

今の時期にこの発言聞けて嬉しいですよね。

 

好きになりましたよ。

 

 
 

 

 

 

【ネタバレリーナ感想】:

 

年齢に関係なく、初めての妊娠・出産・子育ては

誰にとっても不安ですよね。

失敗して当たり前じゃないですか。

子どもが泣いたら、ナースコールは笑っちゃいましたけど。

 

このケアセンターでは、

母乳育児が当たり前よ!と母乳を推奨し、

母乳の量が母性を表すと

言ってしまうところは、今の時代に逆らってるよう。

そこは間違いです。

私、一人目は母乳多すぎて

搾乳して捨てるのが大変でした。

搾乳器を使うと乳腺が詰まると言われて、

使わなかったので、ほんっとにしんどかった。

今はそうではないようですね。

母乳が服に浸みてくる経験も!大変だったこと

思い出しましたわ。

 

産後ナーバスになっている母親を落ち込ませる

なんてもってのほかです。

母親は、自分を犠牲にして

子どもを優先するのが当たり前

みたいな価値観も漂っている。

母親らしく、こうであるべき 

と母親レベルを格付けされてるみたい。

 

ヒョンジンは、母性も芽ばえず、母乳は出ず、

乳頭は陥没して赤ちゃんは咥えてくれない、

仕事のことばかり気にしている自分を

母親として下等席に相当すると

劣等感に苛まれている。

 

でもさー、理解ある夫がそばにいてくれて幸せだよ。

その夫さえも・・・。何か隠し事が?  ここは面白いですよ。

 

彼が子どもの名前を付けるところに相談に行き、

高額を吹っ掛けられそうになるが、

医者や弁護士やお金持ちや地位や名声よりも、

子ども自身が幸せだと思って生きてくれる子

になってほしいから、楽しいという意味の

「ラオン」に決めた。というセリフは

このドラマの訴えたいことが表れてほっとしました。

 

 

トナム看護師

この先生は、赤ちゃんの言葉を代弁して母に伝えてくれる、保育士そのもの。

本当に赤ちゃんが言っているみたいに上手なので、きっと声優さんなのでは?

 

ここではみーんな、(いや、韓国ではどこでも)

「○○オンマ」って、呼ばれるのも、

自分が自分でいられないような気がするよね。

 

ワーキングウーマンVS専業主婦の構図もありーの。

仕事をする母の肩身が狭くなるような。

 

そんなステレオタイプの価値観をものともしない

ルダの登場。

「私、母乳育児はしません!」

ルールを気にせず、周りに惑わされないで自分のしたいうにする!

主体性の強い魅力的な彼女はきっと何かあるでしょ。

 

いつも完璧で、ヒョンジンにとって比べられるのがつらくなる

サランオンマだけど、

 

突然、「六龍が飛ぶ」

みたいな決闘シーン 投入

 

うわべを取り繕うのが気になる完璧主義の

サランオンマにも、弱みがあった。

 

自分を犠牲にすることが愛だと思っていた彼女も

やっと辛さを吐露できて、前進できた。

自分も幸せじゃないといい母にはなれないと。

 

院長先生の退所教育で

子どもには愛着形成が大切って力説。

ここ専門的知識です。

英語で

AECHAK MAKES MAN」

となぜか愛着が韓国語発音で書いてある。

英語では

ATTACHMENTなんですけどね。

 

ある学者というのは、ヘックマンですねきっと。

 

 

 

共通点の無い、たまたまケアセンターで出会った

母親たち。

それぞれに、全く違う趣味や夢を持ち、

違う生き方をしているけれど、

 

一番、大事なことは、

院長先生曰く

よい母親とは完璧な母親ではなく

子どもと幸せに過ごす母親が

いい母親なんだということ。

 

無理して母乳にこだわらなくてもいいのよ。

お母さんが、幸せな育児ができることの方が大切。

 

保育園が行っている子育て支援と同じ方針でした。

待機児童問題も出てきました。

韓国も日本も、女性の子育て環境や、仕事との両立が

社会的な課題として継続しています。

 

 

【韓ドラあるあるじゃないけど】

新生児なのに、めちゃ演技が上手だったねー。

タップルちゃんたち。めちゃ可愛かったよ。

拍手ぱちぱちニコ

 

 

 

ご訪問ありがとうございました。

 

 

※写真などをお借りしました