【韓国放送】:MBC 2020年8月19日~10月15日 16話
【脚本】:チョ・ヒョンギョン(「不滅の恋人」
【演出】:オ・ギョンフン(「ベートーベンウィルス」・「恋する泥棒」
ソン・ヨンファ
【視聴】:KNtv
【お薦め度】:★★★★
郷愁にひたれるヤンピョン
【観たきっかけ】:何となく観てみただけなんだけど、すーっと引き込まれました。
楊平(ヤンピョン)の景色が素晴らしいんです。
農村ののどかさ、観光地のようなワクワクする美しさ。
蛍が飛んできそうな水辺。
いつか行ってみようと思いました。
そんな情感あふれる映像の美しさとノスタルジックなストーリーに
どこかで聴いたことのあるクラシック。
気になって調べてみたら今回はすぐに見つけられましたよ。
『夏の香り』に使われていたという。
”シューベルトのセレナーデ”でした。
絶妙なタイミングでこのセレナーデが流れてきて、
うっとりドラマの世界にいざなわれていきます。
これがホントに昔見たことあるうような懐かしい気持ちになるんですよ。
昭和っぽいというか。
まったり気持ちよーく観れるんです。
(個人の感想です。)
このまったり感には好みがあると思いますがストーリーの展開は速いです。
大好きな シューベルトのセレナーデは、こんな曲
[気になる俳優さん]
驚いた場面
【私が受け取ったテーマ】
:親は子の為なら犠牲になれる。
家族の再生
【多少のネタバレリーナ感想】:
親とは暮らせない一人の少女イェジは、親戚に預けられ、
虐げられて大人になります。
叔母のいじめに耐えられなくなっていた時、
運命的にソ兄弟に出会う。
大人である兄ソ・ジンの愛に身を委ね家族を作ることで、
叔母の迫害から逃れることができた。
ソ兄弟の家族は半分崩壊しかかっていたが、
イェジが加わることで、持ち直したかにみえる。
そして、事件が。
その後は、お馴染みのドロドロ韓ドラらしい面白さ。
10話あたりから、ストーリーは大きく転換していく。
ジンは強い男のように見せていたけど、
芯は弱い人だった。
ポジティブに生きるか、マイナス思考に陥るかで、
人生は全く違うものになる。
プライドを捨て、イェジを信じ明るく生きれば幸せになれるのに・・・
逆を向いてて、どんどんこじれていくジン。
イェジは一つずつからんだ糸をほぐそうとしているのに、
次々とねじれやこぶつができていく。
穏やかだったイェジがヒステリックに。😱。
ここはちょっと苦しいシーン。
ファンとジンと三つ巴。
そして、このドラマの描きたかったことが、
だんだん見えてくる。
誰かを犠牲にすると罪の意識で生きるのが辛くなるが、
許しを請う勇気を持てば
生き直すことができる。
最終回、意外にも愛を告白するイェジ、
古風な彼女がどんな決断を下すのか?
皮肉にも、家族が欲しくて結婚したイェジだったが、
ファンの家族を守るために
自分の愛をあきらめて、身を引くという
切ないラストシーンになっている。
しかし、あんなに冷たかったファンたちの母親が、
素直になって週末は夫のいる家に戻るようになり
兄ジンもやっと罪の重荷を卸して自分の道を歩くようになり、
この家族が再生されたのは、
イェジのおかげと言えるのではないだろうか。
イェジもまた、母親との誤解が溶け、
悪夢を乗り越えながら一緒に暮らせるようになる。
意地悪だった叔母も、怒りが溶け、家庭に笑いがあふれるようになる。
全てイェジのことが解決したために。
”あなたのことは忘れないわ”と、愛を思い出に変えて
生きていこうとする潔い決意が美しいラストシーンとなっている。
でもさ、忘れないってことは、未来が無いわけじゃないよね。
ファンの海外出張は3年という期限付きということもあり、
もしかしたらその後一緒になれるのではないだろうか?
と一縷の望みを抱いた。
ファンの母と兄が幸せになって、後押ししてくれさえすればね。
【韓ドラあるある】
空港に向かう途中でいつも事件がおこり、乗ることができなくなる。
航空券の払い戻しはされたのかと気になってしまう私は小さい人間。
お読みいただきありがとうございました。
※写真などをお借りしました