ナ エ アジョシ
私 の おじさん
「パブゥル サジュセヨ」ってよくおごってもらうジアンちゃんでした。
【韓国放送】:tvN(ケーブル)2018年 3/21~5/17
【脚本】:パク・ヘヨン
「また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)
【演出】:キム・ウォンソク
「シグナル」「ミセン‐未生‐」 「トキメキ☆成均館スキャンダル」
ザ・ソウルアワーズ2018作品賞受賞
【視聴】:lalatv
【お薦め度】:★★★★★
すごく素敵なお話!!超お奨めです。
【観たきっかけ】:評判が良くて。やっぱりねーっでした。
【私が受け取ったテーマ】:人の何をみて判断するか
OSTも心に響く素敵な声とメロディで、IUの声かと思っていましたが、違ってました。
歌手Sondiaの「オルン(大人)」
【ネタバレリーナ感想】:
ミセンを観たときに、本当の会社に潜り込んで撮影しているのかと思うほど、リアリティーさにあふれていました。この演出家さんは現実的な表現が上手いですね。このドラマも観ていて違和感なく溶け込んでいけました。しかし、入り込んで観ていると、
突然「誰この人?」って得体のしれない謎の人物が、特別級のモードで投入されること3回。飲み屋のお姉さんジョンヒとクォン・ナラとお坊さん(ドクター異邦人で、めちゃ怖い北の軍人さん役の人)。これには、びっくり、きっと重要な役に違いないって思いながら観るんだけど、主線とは関係なく、全くのサイドストーリーとして、添えてある感じでした。
さて、主旋律の二人は、構造エンジニアのパク・ドンフン(イ・ソンギュン、奥様をミスティで観たよー)。と、世界一不幸なイ・ジアン(IU)。
女優としてのIUをみるのは、「プロヂューサー」、「麗ー花萌える8人の皇子たち」、についで3度目だけど、今回が断然ベスト!。麗はちょっと役に足らない感じだったけど、今回は、幼い容貌が憐憫な女性にぴったちとはまっていました。少しづつ、すっぴんから少し色づき、最後は普通の女性らしい化粧へと表情の変化の演技が素晴らしかったです。
育ちが不幸で借金に追われているため、朝から晩まで掛け持ちで働き、心も荒んだ暗い女性だったジアン。お金のためには何でもするとばかりに、あざとい計画を社長ト・ジュニョンにもちかける。アラを探すために盗聴をしかけたものの、聞こえてくるのはアラどころか、ドンフンの人間としての優しさ、素晴らしさ、温かさ、良いところばかり。それによってジアンは人間としてのあるべき姿を教えられる。人間とは何か、大人としてすべきことを初めて知ったような。
もう一つのメッセージとして、一人の大人の・暴力・虐待行為が二人の子どもを不幸にしたという事実も浮かび上がる。イ・グァンイル(チャン・ギヨン)の父の罪は重く、子どもたちの行く末までも影響を及ぼした。このグァンイルも録音した盗聴記録を聞き、淡々と生きる大人ドンフンの姿を通して、人間性に目覚めさせられた。
私はドンフンの妻に対する気遣いにも心を揺さぶられまくり。部屋の掃除機をかけたり、「ムオ サルカヨ?」何か買っていくものはと電話したり。こんないい旦那いないっしょ。裏山だよ。
それなのに浮気?ってその気持ちもわかる気もするんだ。自分だけを見ていて欲しいのに、周りの全てに優しすぎるってのも、何気にねー。
私が最も感動したのは、ジアンが人殺しと聞いた時の
ドンフンの反応。
「おれでも殺す!」
この理解あることばにジアンは涙が止まらない。
この噂は社内でも広まるが、
「人の過去を忘れてあげるのが
人間ではありませんか。」
温かいよね~。ホントにこの言葉、いろんな場面で使いたいな。
そして、盗聴がばれたとき。さすがに少しは怒るだろなって思いながら観ていたら、
「その人のことを知っていれば
何をされても関係ない。
お前のことを知っている」
という信頼してるから大丈夫だのことば。これは、すごいと思うね。
ジアンは味方に付いたはずの金づる社長ト・ジュニョン(キム・ヨンミン)のあくどさを軽蔑するようになる。
このどこまでも上を目指すト・ジュニョンと対比して、地元のうらぶれたおじさんたちの温かさや職業に貴賤はないというメッセージも届いてくる。
サイドストーリーになるが、「100万本のばら」の歌を、女優を思う三男と結び付けたり、飲み屋のお姉さんと出家したお坊さんとのラブストーリーに仕立て上げていた。この歌大好きだったんだよね。だから反応しちゃいました。
今回の心にとめたいセリフ
「過去のことはなんてことはない。自分がそう思えば。
そう思って生きろ。
どおってことない。名前通り生きろ!至安(ジアン)」
アムゴットアニヤ なんてことない。・・・いいことば。
悲嘆に暮れている方たちに送りたいです。
このことば。ただ生きよう!
生きていればなんとかなるよ。
【気になる俳優さん】
チャン・ギヨン おきれいなお顔立ちだこと
なのに借金取りで暴力三昧の悪役。
最後のほほを伝う一筋の涙が印象的で、
また次が見たくなりました。
お読みいただきありがとうございました。
※写真などをお借りしました