【放送】:SBS   2020.2,21~ 4,11

 

【脚本】:新人キム・ルリ 「ミステリー刑事」etc

 

【演出】:チャン・テユ「銭の戦争」「根の深い木」「星から来たあなた」

 

【視聴】:Netflix

 

【お薦め度】:★★★★★

 

冒頭のポスターからして際どい雰囲気が漂う。

まさに期待通りのスリリングな愛の攻防が面白い。

 

【観たきっかけ】:主演の二人が好き

 

【私が受け取ったテーマ】:泥臭く徹底的にやりとげる執念が大事だよ!

 

もう50歳にもなるというキム・ヘスが

4年前のシグナルに続き、体を張った演技がすごい。

スタイルもいいし、お肌もきれい。

さすがに睡眠シーンでも、お化粧はしっかりとしたままだった(笑)。

彼女が全編暴れまわるんだけど、

0STがぴったしはまってめちゃめちゃかっこいいのだ。

まさにクムジャのテーマ。

 

♪モリガ ネ モリガ ットッタッタッタッタッ オルリンダ  ♪  

 

が頭から離れない。

 

頭が 私の頭が  また響く

 

歌うはヨウンの 「ハイエナ」

 

 

 

実はこの曲の冒頭歌詞 モリガ のところが、

東方神起の「Haid&Seek」の冒頭歌詞と音がダブるのだ。

 

 

 

 

ウォーウォーのあとの一番最初の歌詞

「I wanna know It's hide & seek 微妙にクレージーな違和感 」と

 「モリガー ネモリガー」

の音 似てませんか?

この歌がさらに好きになった。めちゃくちゃかっこいい東方神起!

 

EXOのベッキョンのバラードもすごくうまくてしっとりと聴かせる~

 

OSTが活況でいい!

 

 

【ちょっとだけネタバレリーナ感想】:

しょっぱなの手段を選ばない手法のキム・ヘス演ずるチョン・クムジャが、

ハイエナは腐った獲物の骨まで食い尽くす”

というイメージを彷彿させ、ちょっと辟易したくなる。

この最初のイメージがどんどん覆されていく

そのギャップが韓ドラの手口といったところか。

 

この人、金に目がないだけじゃないよね。

実は長い目で考えたときの未来的思考で対処してるのかもって思って観てみた。

なーるほど、暗く重い過去が彼女をそうさせたのね。

って納得できるようになる。

ここでも、「親愛なる判事様」とよく似た

 

「自分を守るために法が必要だったから」

 

というセリフが登場する。

このドラマでも、児童虐待やDVが登場するが、今回は#Mee Tooではない。

死まで考えた地獄から、這い上がって生きるその逞しさがテーマとなっている。

 

毎回のようにビルを見上げるシーンが登場し何を考えてるんだろう?と思わせぶりだった。

このシーンで彼女は、自分を鼓舞していたのだ。

金持ちからは、可能な限り手を尽くしてお金をむしり取るが、

か弱きものに対してはafter careが手厚い

人間としての情が熱く温かみのあるクムジャに、

チームのみんなは惚れこんでいく。

こんな円熟味のある女性がいたら若い女なんて目じゃないよね?

 

逆に、最高裁判事にまで上り詰めたチュ・ジフン演ずるユン・ヒジェの、

父親は、ずっとエリートで生きてきて善人を通してはきたものの、

挫折を知らないが故に、

正面からぶつからずに逃げてしまうし、

過ちを認めることができないんだね。

兄も聖人っぽいけど、いざというときは頼りなくて、

この家族とクムジャとの対比を感じますね。

 

「過ちを犯さないことより、潔く認める方が正しい」

と素晴らしい言葉をかけて育てていた父なのに、

絵に描いた餅だったようだ。

でもそれを聞いて育ったヒジェはちゃんと正しい判断ができる大人になった。

 

室内の背景装飾に、炎が良く使われていた。

何を意味する?あるときは権力への執着、ある時は愛の情熱か。

 

韓ドラはクラシックにとても造詣が深いのでそこも大いに楽しめました。

バイオリニストのコンサートは”バイオリンソナタ”としかポスターなどに

書いてなくて気になって

曲名を調べること数カ月。やっと見つかりました。(1月追記)

 

パガニーニの「24の奇想曲」  

 カプリース第24番   

 

だそうです。いかにも超絶技巧の難曲  素晴らしい

 

 

 

クムジャのファッション、自前はジャージ。

奇抜な決め服は、レンタルでした。

 

【韓ドラあるある】

権力者の密談は漢川沿いに止めた車中

 
 
読んでいただいてありがとうございました。
 

※写真などをお借りしました