【放送】:TvN  2020年 3/12~5/28   12話

【脚本】:シン・ウォンホ 「応答せよ」シリーズ、

                          賢い監房生活(刑務所のルールブック)

              【演出】:イ・ウジョン    〃

              【視聴】:Netflix

 

              【観たきっかけ】:みるからに好みのドラマ

 

              【お薦め度】:★★★★★ 最高

              

  このドラマは、もし生きることをやめたいと思っている人がいるとすれば、そんな人に是非見て欲しい!命を大切にしようと、高らかに叫んだりしてはいないけれど、医師たちが日々どれだけ必死に命に向き合い、何とか救おうとあがいているかその奮闘ぶりを見て欲しい。そして、皆、誰もが愛されてるんだよ。家族やまわりの人間がどれだけ胸を痛めて切実に生きて欲しいと望んでいるかを、まざまざと知ってほしい。だから、家族を悲しませるようなことはしないで欲しい。と命の尊厳をうたっているドラマだと感じました。

 

 

 

 

 【感想】

 まず、最初にこのドラマの主人公の5人に敬服いたしました。

1999年にソウル大学医学部に入学した仲間なので99’s(ククズ)

という名前のバンドを結成しています。

その演奏、はなから吹替だと思っていたんです。

手元が映る時だけ、指の動きをコードに合わせているのかと。

その割には、音を鳴らすリズムがしっかり合っているし、

ドラムの音もそれぞれのの音だし。

良く合わせたなあ。手の動き。

それだけでもえらいなあと思って疑わなかったのに、

実は全て自分たちで演奏してるんですって。

ギョッギョッギョッです。

セリフや演技だけでも大変なのに、

楽譜までよんで、歌も練習して。

すごすぎる。

私には無理。

毎回懐メロをバンドで演奏しながら歌うのですが、

知らなくてもいい歌だなあと聴けます。

 

そしたらなんと、知っている歌が出てきた!

東方神起(5人)の1stアルバム(1集try angle)に入っている

「君はいつも」

これ、カバー曲だったんですね。

つくづくいい歌ですねえ。

 

 

         声は5人で歌っています。映像はジェジュンですが。

 

 

 

 

 脚本は4年かけて熟慮してあり、

5人の本当の医師たちからの実際の話を聞きながらの

エピソードが土台になっているそうで、とてもリアリティのある進行となっています。

 

【気になる俳優さん】

 

脳神経外科チェ・ソンファ役のチョン・ミドssi

ミュージカル俳優として活躍してらして、

今回チョ・ジョンソクssiとユ・ヨンソクssiの

お二方からの推薦でオーディション突破された模様です。

その目は確かで、透明感があってとても新鮮な演技で

彼女しかいないという、ソンファですね。

 

 

肝胆膵外科イ・イクジュン役のチョ・ジョンソクssi

映画「観相師」で観ました。

ネ スタイル アニンデ、

今回歌のうまさに参りました。

根っから面白い人なんだとわかりました。

人間性が溢れています。

彼もミュージカルスター。

 

 

 

産婦人科ヤン・ソクヒョン役のキム・デミョンssi

ミセンでリアルな先輩同僚が印象的で

温かいイメージそのまま。

彼もミュージカル出身。

 

 

小児外科のアン・ジョンウォン役のユ・ヨンソク

「応答せよ1994」で初めてみて、

「浪漫ドクターキム・サブ」でお馴染みに。

彼もミュージカル出身だと知りました。

彼は実際に子どもが大好きだそうですが、

子どもの接し方あやし方がすごくうまくて、

観ていて癒されました。

そのほんわかぶり、既視感あるぞと思い返すと、

「東方神起の72時間」での保育園で保育士として活躍する

ユノさんにかぶるのでした。

彼の子どもの目の高さに合わせて、

心を寄り添わせる姿が素晴らしかったので。

 

 

 

 

胸部外科キム・ジュンワン役のチョン・ギョンホssi

「ごめん愛してる」の役から私的にご無沙汰でしたが、

最近「ミッシングナイン」「賢い監房生活」

「ライフオンマース」

と立て続けにお目見えしてます。

彼だけがミュージカル出身ではない。

 

 

 

【これよりネタバレリーナ感想】

 

印象に残ったシーンは

レジデントのキョウルが女児のお母さんに

「助かる見込みはほぼありません。

胸の圧迫をしていたら、助かったかもしれないのに」と

お母さんを責める言い方をし、

落ち込ませるような予測をしてしまうところ。

誰でもあるある。

熱心なあまりにやらかしちまうこと。

自分もありました。

こういう類の失敗。胸が痛い。

 

アン・ジョンウォンはこれは見逃せないとすぐさま

「医者が確信をもって言えることばはひとつ

”最善を尽くします。

”それだけだ。」

 

と指導するところ。

的確だ!!

 

そしてこの言葉は他の場面でもよく出てくることになる。

医者は最善を尽くすのみ。

素敵なことば。

 

その失敗を糧にキョウルは大きく成長していくことになる。

この二人の関係は、キョウルの成長次第でしたが、

仕事熱心で誰よりも努力家でまじめ、

愚痴一つこぼさず、一生懸命仕事をこなすキョウルを、

応援せずにいられないよね。

 

 

 

もう一つ感動した場面は、イギリスに行く夢を語り、

決意するイクジュンを

ジュンワンが、快く受け入れて、

理解し、励まし応援し見送る病院前の場面。

なかなかいないよ。普通の人は引き止めるか、

反対するか、我慢して強がるか、

受け入れることが出来ないでしょうね。

こんな男がいたら、離さないな。

 

もう一つ。恥ずかしくて浣腸や利尿剤を拒む

患者さんが危険な状態になったとき、

ジェハク(チョン・ムンソン)が困り果てて、

どうすればいいか?ジュンワンに相談すると

「語彙とIQとEQを総動員して

患者を説得しろ!

死なせたらもう医者ではない」

と突っ返す場面。

 

それまでどこか軽薄感が漂い頼りなげだったジェハクが

血相変えて、取り組む。

結果どうやって説得したか?

僕を助けると思って土下座して頼んだというおち。

なりふり構わず、命に向き合うことを学んだ感じ。

 

でもその応えはしっかりと返ってくるんです。

患者さんの感謝の言葉として。

それが医者のだいご味なんでしょうね。

ジェハクもそうやって成長していきます。

そして、ジェハクとジュンワンの信頼関係も確立していきます。

私はそんな数々の場面でじわじわと泣けました。

 

産婦人科のレジデントのチュ・ミナ役

(アン・ウンジン・・ミュージカル出身)の人

最初に化粧が濃い時に、どこかで見たかな?

と思い出し、日本の芸人さんで、

ボブカットの35億のネタの人。

ブルゾンちえみさんに似てると思いました。

 

ミナもソクヒョンを悪く誤解したことに気づいてから

気持ちが反転。

尊敬できるすてきな先生と解り

グイグイと惹かれていくし、

押していくので、先が楽しみ~。

 

’21に続きます。

 

 

ドラマ観ていて、医師の方々の無心な姿に

頭が下がるばかりです。

患者さんの無事が医者の力の支えになり

医師を育てていくんだなとわかりました。

 

こんなにも渾身に働いて

「自分になにかごほうびしてあげた?」

とイクジュンが言います。

あまり欲のない人たちですが

自分に一杯ごほうびあげて、

おいしいもの食べてください。

 

 

読んでいただいてありがとうございました。

 

※写真などをお借りしました