オルタ湖を午後3時位に出発し、我々は一気に東へ向かう。
なんとなくドロミテ山脈が見たい!との仲間の希望で、とりあえずBolzanoという町を目指す。
今回の旅はちゃんと企画する余裕がなく、全てが行き当たりばったり。行き先の希望だけ出たものの宿も何も取っていない。
オルタ湖→ミラノの下道で意外に時間がかかり、夕方になった頃、ようやく高速でVerona辺りを走る。暴走特急もさすがに疲れてくる。
さすがに今回は目論見が甘かった!!とようやく気づく。Bolzanoまではまだまだ相当距離がある。
途中のサービスエリアでcafe(エスプレッソ)を何度も飲みつつ何とか20時頃、Bolzano到着。
とりあえず宿を確保しよう、と町に入ったところ・・・
そこは完全にドイツ(というか、オーストリアか?)であった!!!
地理的には 「オーストリアに近い、イタリアの町」 であるBolzano。
でも、標識にはドイツ語の後にイタリア語が書いてあるし、人はドイツ語をしゃべる人の方が多いし、町も綺麗、家も綺麗、人も小奇麗。
綺麗!!!清潔!!!
シチリアでのサバイバル生活からいきなりここに来た私としては、何とも言えない衝撃であった。
「ここだったら潔癖症ぎみな日本人でも安心して旅行できるなー」
というのが、その時とっさに感じた感想。
ほんと、全てが「整っている」感があり、あらゆる意味で「イタリアっぽくない」土地であった。
ちなみにその日、Bolzano市内の全てのホテルが満室。
我々は寝る場所を求めて次の村、そしてまた次の村へと移動した。
ようやく見つけたB&B, 村の名前は忘れてしまったが、とっても可愛い所だった。 しかも一人20ユーロと、ナイスなお値段。
朝食には、「cafe」とオーダーしたら、ポットに入った、いわゆる日本の「ホットコーヒー」が出てきてビックリ。
私たちは完全にエスプレッソを期待していたのだが、なるほど、ここはドイツなのね。
最終日、本当はコルティナダンペッツォに行きたかったのだが、その日のうちにトリノに戻らねばならないため断念。
近くのカレッツァ湖に行く。
写真ではうまく伝えられないけれど、水晶みたいに透き通ったエメラルドグリーンの湖に、氷河を抱いて切り立ったドロミテ山脈が映る。
作り物みたいに綺麗な場所だった。いつまでもボーッと眺めていたい、そんな景色。
サービス精神満点である。
昼食はこの近くで。
ラグレインというこの地方の赤ワインを飲みつつ、ポレンタなどの地方料理を食べる。
まだシーズン真っ盛りじゃないからか、キノコは普通だったけど、ポレンタは美味しかったなー。
帰りはドロミテ近辺を15時に出発、トリノ20:30着の強行行程。
運転疲れたけど、ドロミテの景色見れて良かった。
今度は数泊滞在して、山登りしたいなー。