皆さん、色々ご心配おかけしました。

シチリアに来てからかかっていた、じんましんや虫刺され、どうにか回復しております。

もう一昨日から普通に仕事ができるようになりました。

料理が出来るようになると気持ちも元気になります。キッチンは居室よりもちょっと涼しいし。

一時はすごく弱気になっていましたが、家族、友人、前の会社の上司まで!から励ましのメールをいただき、本当に嬉しかったです。どうもありがとう。

こんなにたくさん私の事を見守っていてくれる人たちがいる。もっと感謝をしよう、と再認識した日々でした。




さて。

体調も回復したところで、ちょうど町に出してもらえる機会があり、タオルミーナの町に行ってみる事にしました。

二年前に訪れた時と同じ景色。

綺麗です。


yunのイタリア料理修行日記

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・・・ただ、まじ暑い!!




ダイビングショップを経営するオーナーさんの状況に合わせてじゃないと帰宅できないので、結局6時間も町で待つことに。

シチリア、昼間は暑く、お店も13時―16時頃は閉まってしまう。

教会の脇にある日陰でしばらくぼーっと休んでいたら、日本人の大道芸人さんを発見!


すごい人だかりの中、マジックを披露していました。

シチリアで日本人に会うっていうのも珍しいし、日本人がイタリアで大道芸してるっていうのも珍しい。


yunのイタリア料理修行日記


しばらく見ていたのですが、なんと地元の警察が来て、何故か彼のIDと大道芸の道具の一部を持って行ってしまいました!


yunのイタリア料理修行日記



途方に暮れる彼。

「大丈夫ですか?」と話しかけ、少し話す。

なんと彼は、こんな有名人だった!


http://www.geocities.co.jp/keinoryokouki/



ママチャリで世界一周を目指し、現在7年目らしい。

年季の入ったリュックの中には大道芸の小道具と、自分が載った新聞の切り抜きがたくさん入っていた。

所持金0円で世界一周をしているらしい。すごい・・・。




私たちが話していると、色んな人が集まってきた。

「警察はひどい。お前、何でもっと怒らないんだ!」

「俺、お前を見たぞ。3月にマルサラの方にいただろ?」

「何を持って行かれたんだ?今すぐ取り返しに行け!!」

「さっきの手品。何でお札が消えたんだ?」

Etc



ワイノワイノと周りで騒ぐシチリア人。

岩崎さんはイタリア語が分からないので必然的に私は通訳。皆が私に向かってわめきたてる。

挙句の果てには、隣で偽ブランドバッグを売ってる黒人まで、


「ハッハッハー、こういう時はすぐに荷物まとめて逃げないとだめだよ、俺は逃げるの早いぜ。捕まったら手錠はめられちまうもん」

とか話しかけてくる。


初めて黒人の行商人さんと話したが、意外とイタリア語ペラペラなのね。


人種入り乱れての大混乱。



私の周りがカオス化する一方、隣で岩崎さんは「あー、IDがないと困るなー、本当に取られちゃったのかなー、どうしようかなー」とゆっくり自分の荷物を探し回っている。

うん、なかなかマイペースね。

じゃなきゃママチャリで7年間世界回ってないよね。



結局私もその場を去らなくてはならなくなり、警察までは付き合わずにサヨナラをした。


岩崎さん、どうなったかな~。今後も元気に世界一周の旅を続けて、いつか夢を達成するのを楽しみにしています。





で。

その日、私が働いているB&Bに5名の日本人客が来た。

私より少し若い、地元(何と懐かしの南足柄!!)の仲良しグループ。

その中の一人が現在ハンガリーに留学しているため、会いに来たそうだ。


割と無計画に旅を企画して来ていた&言葉も分からず、土地勘もない というグループで、宿のオーナーさん達も何もしてあげられない感じだったので、またもや何故か私がアテンド係に・・・。

その日はフェラゴスタと言って、日本で言うお盆祭りのような日。

海岸線沿いは人で溢れ、皆真夜中に水着で海に入ったりしている。街中が深夜まで大賑わい。


yunのイタリア料理修行日記


結局彼らをレストランに連れて行ったり、宿に連れて帰ったり・・・深夜2時位まで色々とお世話をしてしまいました。完全ボランティア。




私がやらなくても良い事なんだけど、困ってテンションが下がってしまっている日本人を見るとついつい何かしてあげたくなっちゃう。

しっかりしきれてないくせに、変な所で長女気質を発揮してしまう私であります。