5ヶ月前に思い描いていた私のイタリア料理修行の予定は、

Astiでの学校生活の後、シチリアはタオルミーナにある家族経営の小さなレストランでシチリア料理をつくりつつ3ヶ月程滞在。

というのんびりしたものだった。




色んなハプニングときっかけ、救い、偶然・・・等がありまして、結果的に

学校生活→星付きレストラン二件でのスタージュ→寝る場所を探しつつの居候生活→ソレントでの南イタリア料理学校→・・・そして、やっと念願のタオルミーナへ!!




という激動のイタリア生活になっております(笑) さすがイタリア。何も予定通りに行っておりません!ま、今までの所結果オーライですが。




さて。

8月8日にタオルミーナに着きました。

安い列車の旅を選んだら、ナポリから8時間もかかったよー。電車は途中、車両ごと船に乗り込んでメッシーナ海峡を渡ります。ちょっと面白かったので後に写真でブログにのせますね。



で、「さて、もう安心。シチリア料理習得&のんびり生活を楽しんで帰ろう」と思ったところ、一難去ってまた一難。



9日は、滞在先のご家族が経営するダイビングショップに顔を出したりもうすぐ5才の子供をプールで遊ばせたりしつつ、買い物をして帰宅。4時頃から夕食の仕込み。この日は10人のロシア人グループの予約が入っていた。

奥様と二人、料理を作る。今までの場所と違い、コンロは小さな三口だし、オーブンの火力も弱い。苦労はあったが好評いただき何とか営業終了・・・



と同時に、シチリアで新たに刺された虫刺されが超悪化!!

足には直径4センチの水泡ができ、左手全体が腫れ、リンパ液が止まらない。

さらには蕁麻疹まで出てきて大変。

何の虫なんだろう、きっと今まで耐性が出来ていないものに刺されたんだろう。



その次の日はお休みをもらってずっと部屋で寝ていたのだが、その部屋っていうのがまた灼熱。普段ご家族は誰もレストラン及び私たちの寮のある山奥の小屋にはいないので、一かけのパンと水だけで夜まで一人っきりで過ごす。部屋は一体何度あったのだろうか。汗が止まらず、水を飲まないと本当に死んでしまいそうだ; かといって外はもっと酷いし新たな虫に刺されるのがコワイ。

前、旅行ドキュメント番組でインドの宿にて、大沢たかおが高熱に一人うなされている状況を見たのを思い出した。

大沢たかおはまだカメラマンがいたからいいよなー。

野犬しかいず、ご近所もほぼいない山奥。心細かった。




携帯の電波も通じない。かろうじてインターネットがあって良かった・・・。



よくよく考えると「たかが虫刺され」なのですが、灼熱の山奥に一人。弱気になるには十分のシチュエーションでした。

イタリアに来て、なんだかんだで色々乗り切ってきたけど初めて弱気になったかなー。



早く良くなりますように。。。