Albaに移って二回目の休日。今日は厨房の5人+うちのソムリエと共に、 キャンティーナ巡りをした。
私が今いる地域は、誰もがよく知っているバローロやバルバレスコの産地。今回はバローロの作り手を3件回った。予め予約を入れていったのは、Giacomo Conternoのみ。他は全て突撃訪問だ。
バローロ。
日本では、「とにかく高いワインの中でも特に高いもの」という認識でまぁまず自分では買えなかった。
たまーに飲む機会があっても、会社の宴席とかだったりするので、そこまでじっくり味わえなかった。
やはりワインの王様とあって、こっちでもそれなりの値段がする。「キリ」の方でも、販売価格で30ユーロは超えるのであまり手が出ず(といっても日本で飲む事を考えたら相当安いですね)、もっぱら本を読んだりして少しずつ知識を増やそうとしている所。
で、今回のキャンティーナ訪問を楽しみにしていた!
当然タダ試飲だし、車で連れて回ってもらえるし、詳しい話も聞けるし~♪
最初に訪問したのは、Giacomo Conterno。
一週間ほど前、お店でここのMonfortinoという一番高いバローロ(2000年)を頼んで「ちょい残し」した客がおり、ちょびっとだけおこぼれに授かった事がある。
レストラン価格で350ユーロ、日本で飲むと・・・どうなっちゃうんだろう、5万~10万はするのかなぁ??
「このひと舐めが何円だろう?」なんて考えちゃうあたり、ニッポン庶民根性が抜け切れていませんが、とにかくすごい香り高くて忘れられません。
Giacomo ConternoはCassina Franciaという14haの畑から、バローロ二種類とバルベーラを作っていたが、2008年、さらに3haのcerettoという畑を買ったらしい。
その畑は新しいので、まだバローロは販売されないが、今年Barberaが発売されるのかな。
発酵の際の温度管理に手を加えなかったり、ブドウの実を食べて、その年の出来を判断したり・・・伝統的手法を使って作っているキャンティーナである。
一番左は、なんと1904年のもの!!
大樽。古いものは50歳位らしい。ここから直接試飲させてもらえる。
ここのバローロの中でもMonfortinoは、生産量がごくわずかなため、ほとんど見ることが出来ないらしい。
二つの畑のバルベーラ、バローロを全て試飲させてもらったが、ブドウが違っても畑が同じだとちょっと似た香りがつくんですね。いやー、面白い!!
その後向かったのは、バローロ村。
Giuseppe Rinardiという所と、Bartolo Mascarelloを突撃訪問。
Rinardiは、小さくて生産量が少ないけれど、通の中では相当高評価の所。
キャンティーナは、ふる~い感じで趣があった。
Bartolo Mascarelloは、バローロの伝統主義において有名な人。
日本にも入ってきているが、やはり本数は少ないらしい。バローロの中では高くなく、しかし味はピカイチなので見つけたら買ってみるのもいいかも。
ラベル、普通バージョンとオシャレバージョンがあるのだが、面白かったのが一番左。
とありますね。
No Barriqueというのは、「バリック樽」を使わない、という意味で、バローロの伝統主義を指しています。
No Berlusconiは・・・もうおわかりですね。
きっと政治について奮起したご主人がノリと勢いで作っちゃったのでしょう。
なこんなで、4時間かけて3件のキャンティーナを周り、10杯位のワインを試飲。
幸せだけど、飲み過ぎです。