今日は「脂肪系」の授業。
料理に使用する脂肪にはどんな種類があって、それぞれの特徴や合う料理などについて教わる。
動物性脂肪としてはバターやラルド(豚の背脂)、パンチェッタ(豚の腹肉)等々。
植物性は何と言ってもオリーブオイル。日本でよく使われる、「サラダ油」は、発煙点が違う油各種を混ぜているために体に悪いらしい。
リグーリア州からオリーブオイルの専門家を呼び、講義を受ける。
講師は、1893年からオリーブオイルを作っている、ABBO家の4代目。生き字引のように、オイルの事なら何でも知っていた。
講義の最後に試飲したABBOブランドのオイル。
フェンネルの香りが広がり、微かな辛味がある。美味しい!!!
これこそ、本物のオリーブオイルだなと思った。
ちなみに日本で私たちがスーパーに見かける、有名ブランドのオリーブオイルは、ほとんどイタリア産ではないらしい。「大手企業は決して品切れを起こさない」、のが不自然なように、彼らが売るオイルは北アフリカなどで取れ、そこで精油されたオリーブオイルなのだ。
ABBOさんの所では、数千件のオリーブ農家と契約しているが、必ず彼らがどういう手順で、どういうオリーブを収穫しているのか把握している。品質を細かくチェックしているから、大量生産はできないし値段も高い。
というわけで、あまり日本には入ってこないそうだ。
イタリア売価で、大手企業のオリーブオイルは3ユーロ位、ABBOさんのは10ユーロ/1リットル位。
一リットル1300円だったら・・・買ってもいいかも?と思うけど、日本に輸入されちゃったらきっと値段倍増されるんだろうなぁ・・・。
今日のレシピ3品は、実習ではなく、先生の作業を見る形式。
SIMONE先生。
これから実習などで諸々お世話になります。
この道一筋の、とても真面目で熱心な先生。色んな事を教えてくれて楽しいです。