2月から始まった、築70年の古民家のリノベーション。
建築家の夫がデザインしています。
9ヶ月たった状況をたまった写真とともに今日は紹介しようかと。
一枚目は以前も載せた基礎工事の写真。
古い家なので基礎も鉄筋が入ってなかったので、基礎から作り直しました。
これがなかなか大変で、基礎工事だけでかなり時間がかかりました。
基礎が終わると屋根の一部架け替えや、床張りなどをしていました。
そこからのサッシ取り付けです。
うちは一階は寝室と水回り以外は壁がない大空間。
そのリビングに取り付けた大きな窓が入った瞬間は感動でした。
2階は少しグリーンの入った色です。(写真じゃわかりづらい)
このリノリウムは天然素材なんですが、強い上に滑りにくいなど実は良い素材らしいです(夫曰く)
オフィスやスタジオなどで今までは使われていましたが、昨今は住宅にも増えてきたとか。
床張りが終わって内装工事が始まるとともに、外壁の左官作業が始まりました。
壁に板をはってる様子はログハウスっぽいですが、これは下地の一部。
外壁の左官は3度塗りみたいで、このとき一階は一層目が塗り終わった後。
それから屋根も張り始めました。
内装工事は吹き抜け部分とは別に天井の一部を少しおろして左官仕上げをするのですが、
そこの下地を作ったり、
造作のキッチンを作ってもらったり。(手前の台)
今回キッチンはかなり大きめに作っています。
95cm×350cmと特大です。
天板も天然石を使うらしく、この家の見せ場でもあるらしい。
リビングからひと続きの大きめのキッチン台を作る理由は、
イギリス時代のホームパーティー文化の影響。
ゲストもホストも関係なく、みんなでワイワイ話ながら、手が空いた人が料理手伝ったり、洗い物したり。
キッチンを他の空間と隔てるんでなく、キッチンを中心にみんなでの時間を楽しみたい。
そういう想いからです。
イギリスのときから人を呼んでワイワイするのが好きで、年齢やバックグラウンド関係なく話をすることが私も夫も好きでした。
日本に帰ってきてから友人は変わりながらも、同じようにこれからも人が集まる家であってほしいと思ってます。
そういう空間作りをしたいというのはこの家の大きなコンセプトの1つです。
次の写真は左官2層目が塗り終わったところ。
また夫のこだわりで角を丸くしたりして、左官職人も本気でかからないといけない難しいことをしているみたいです。
自分で調合できるちゃんとした左官職人は今やすごく少ないらしいです。
外壁も内壁も夫の難しい注文に応えてくれている左官職人さんに感謝です。
それとともに、職人さんは難しい注文をされるとけっこう燃えるらしく、
当初クールだった職人さんも進むにつれてどんどん饒舌になってきて、やりがいを感じてくれているみたいです。
この現場ではほんと”職人魂”を感じる方々が来てくれて感謝しています。
工期は当初よりもかなり伸びているし、いろいろトラブルもあったり、所謂、スムーズな工事ではないですが、
それは裏返せば、職人さんたちが時間をかけてこだわって作ってくれているという意味もであり、
良い作品を作るうえでは施主として我慢ポイントなのかなと思っています。
最後に今週の大きな成果物の階段が完成したところ。
写真は2階から階段を撮ったもの。
(階段上の板は工事の都合上載せているだけです)
階段横には机を作って、ちょっとした夫のスタディスペースを作る予定です。
今のところはこんな感じです。
来週からは水回りの内装が始まるのかな。
内装工事が始まってから進むスピードが速くなり、こくこくと変わっていってます。
見に行くのが楽しみになってきました。
まぁ古民家あるあるでしょうが、設計図通りにはいかない問題児な家なもんで、
土台部分を直すのにすっごい時間がかかったんですよ。
当時は家づくりのワクワクなんてものとは皆無で、問題点だらけで夫もかなりストレスを抱えていました。
が、大きなものがだんだん終わり、トラブルも少なくなり、ようやく家づくりのワクワクを味わっているところです。
夫曰く、まだ工事で心配点はあるらしいけど、今までなんとかなったので、これからも何とかなる(する)しかないのかと。
完成予定は12月。
年末は新居で過ごせるといいな。
というか、住んでないと困りますが…。
あと少し、狭い仮住まいでの生活を頑張ります。














