(Photo: National Geographic)
12月19日にイギリス首相ボリス・ジョンソンが驚くべき報告をしました。
それは新型コロナウイルスの変異株がロンドンを含めたイギリス南東部で急速に広がっていて、
その変異種はロックダウンを行っていた中でも確実に感染を拡大させていたのです。
BBCの記事によると、
従来の主流だった新型コロナウイルスのロックダウン中の基本再生数(1人が何人に感染させるか)が0.8。
それと比較し、新しい変異種のロックダウン中の基本再生数が1.2だったとのこと。
つまり、ロックダウンをすれば感染が縮小していた従来の型とは違い、
変異種にはロックダウンをしたとしても感染の拡大は防げないということです!
この変異株は主流だった株よりも50~70%感染しやすいものであり、
一番怖いのが子供も感染しやすいということ。
従来の株は大人と比べ、子供には感染しにくい性質がありました。
それはウイルスが体の細胞に侵入するために使用する出入り口である「ACE2受容体」が子供に少ないことが原因と言われています。
しかしながら、この変異種にはその論理は通用せず、大人も子供も等しく感染をするみたいです。
そうなると、従来のウイルスでは学校閉鎖をする必要性はないと判断されていたけれども、この変異種の場合”学校閉鎖”も必要となるかもしれないと懸念されています。
まだ新しい変異種が発見されて間もなくて、調査結果がきちんと出ていない状況。
ですので実際、何によって子供たちが感染しやすくなったかは明らかになっていません。
けれども今のところ、感染はしやすいものの健康へのより大きな脅威であるとは報告はされていません。
そして、今のところ、今あるワクチンでもこの変異種に対応できるだろうと言われています。
そこは安心できるポイントですよね!
ただ、新型コロナウイルスは2週間に一度変異しています。
今後も新しい性質を持ったものがいつ出現するかはわかりません。
そして、今イギリスを含めヨーロッパで広がっている変異種が日本にいつ上陸してもおかしくないです。
引き続き、感染防止対策をきっちりしたうえで、
正しく恐れながら、日常生活を送るのがいいのではないでしょうか。
《参考記事》





