巻かなかった世界 136 | 指先の記憶

指先の記憶

大好きなおふたりと周りの人たちのお名前をお借りして、私の頭の中のお話を綴っています。二次創作にご理解のある方だけ、お読みくださいm(_ _)m

「ん、んー、ん?チャンミン、起きてた?具合はどう?」 

 

 

ぼくと同じように大きく伸びをして、こちらを向いたユノさんがベッドの上で上体を起こす。 

 

 

「もう大丈夫、ありがとう。」 

 

 

ユノさんは枕元の携帯を掴み、しょぼつく目をこしこしこすってから、ホームボタンを押した。 

 

 

「6時過ぎだけど、起きなきゃいけない?」 

 

 

「あー、うん。シャワー浴びたい。」 

 

 

「ん。シャワーはこの部屋の向かいのドア。着替えは出しとくよ。」 

 

 

「うん。」 

 

 

ベッドから降りようとして気がついた、昨日服のまま寝てしまったんだ。 

 

 

「あー、パンツしわになってる?Gパン以外のってあったかな。」 

 

 

「いや、大丈夫だと思う。服だけ貸して。」 

 

 

「わかった。」 

 

 

いつもならタオルと着替えを持ってお風呂場に行くんだけど、出してくれるのを待ってるのもおかしいし、とりあえず廊下に出る。 

 

 

バスルームは一般的なもので、トイレ・洗面所・シャワーブースが一部屋にあった。 

 

 

これじゃシャワーを浴びたあと、裸で出ていかなきゃならない。 

 

 

バスルームの扉を開けたまま、しばらく立ちすくんでたら、後ろのドアが開いてユノさんが顔を出した。 

 

 

「これ、タオルと下着。服は自分で選べよ。」 

 

 

「あ、ありがとう。」 

 

 

よかった、気がついてくれたんだ。 

 

 

新品の下着と大きなバスタオルを渡されて、ぼくはやっとバスルームに入ることができた。

 

 

 

韓国マンションバスルーム 

韓国の一般的なマンションのバスルームらしいです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。