「ん、んー、ん?チャンミン、起きてた?具合はどう?」
ぼくと同じように大きく伸びをして、こちらを向いたユノさんがベッドの上で上体を起こす。
「もう大丈夫、ありがとう。」
ユノさんは枕元の携帯を掴み、しょぼつく目をこしこしこすってから、ホームボタンを押した。
「6時過ぎだけど、起きなきゃいけない?」
「あー、うん。シャワー浴びたい。」
「ん。シャワーはこの部屋の向かいのドア。着替えは出しとくよ。」
「うん。」
ベッドから降りようとして気がついた、昨日服のまま寝てしまったんだ。
「あー、パンツしわになってる?Gパン以外のってあったかな。」
「いや、大丈夫だと思う。服だけ貸して。」
「わかった。」
いつもならタオルと着替えを持ってお風呂場に行くんだけど、出してくれるのを待ってるのもおかしいし、とりあえず廊下に出る。
バスルームは一般的なもので、トイレ・洗面所・シャワーブースが一部屋にあった。
これじゃシャワーを浴びたあと、裸で出ていかなきゃならない。
バスルームの扉を開けたまま、しばらく立ちすくんでたら、後ろのドアが開いてユノさんが顔を出した。
「これ、タオルと下着。服は自分で選べよ。」
「あ、ありがとう。」
よかった、気がついてくれたんだ。
新品の下着と大きなバスタオルを渡されて、ぼくはやっとバスルームに入ることができた。
韓国の一般的なマンションのバスルームらしいです
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