「ブラッド・ブラザーズ」@国際フォーラムC感想文 | YUNHI My Room

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・・・・・・・好きなもの 好きなこと 好きな時間 

一路さん 久しぶりの公演ということでチケットをとった公演

ストーリーは ざっとしか頭に入れずに観たので 正直 観終わった時に

どっと疲れた・・・というか 

内容は消化できずに 終わってしまいました。

 

4列目と言う 素晴らしいお席は 実際はなんと最前列でした。

役者さんたちの 役を表現するパワーとエネルギーに  ただただ圧倒されました。

 

舞台が 緩いけれど傾斜がある八百屋舞台で 

セットの建物も 微妙に歪んでいるのは 意図があってのことなんだろうな と思います。

 

物語の主役は 私には ジョンストン夫人(堀内さん)に見えました。

事の発端は ライオンズ夫人(一路さん)に思えました。

 

イギリスの格差社会が背景にある作品ということですが

持っている人 持っていない人

いろんな対比が出てくるのは判りましたけど

何を描きたくて作られた作品なのか・・・までを考えるに至れませんでした。

 

1部で

7歳の子供を大人が演じる・・・その役作り なりきる という エネルギーのすごさ

休憩をはさんでの2部は

思春期から 大人になるまでの変化を感じさせて

特に「動」を演じた柿澤君 すごかった

 

堀内さんの熱演 ふくよかに見える体型もあって お母さん でした。

歌声も 時にパワフル 時に切なく 哀しく

幕切れは・・・呆然。。。ふり幅の大きな役ですね

 

元はと言えば 双子の片割れを欲しいと言い出した 一路さんが発端かと

念願の子供を引き取ってからも 連れ戻されるのではないかと言う恐怖に苛まれる一路さん

エキセントリックな役でしたが 意外にはまり役だったかも

 

伊礼君の ナレーターが トートとルキーニを足して2で割ったような雰囲気もあり

存在感 すごかったです。

 

ミュージカルなんですけど

それぞれの演技に圧倒されてしまって 曲の印象があんまりないです^^;

 

柿澤君 伊礼君 警官 

このコロナ禍の中 久しぶりに 客席おりの演出があって びっくりしました。

 

 

 

 

以下 ネタばれ・・・ですが

 

 

 

最後の場面で 柿澤君が口にするセリフが

「なんで 俺をすててくれなかったんだ・・・」(ニュアンスです)

 

母が 「二人は血がつながった双子なのよ」

=(だから 殺すなんてやめてちょうだい)と告げた時に出てくるセリフ

ウェンツ君は この母の言葉を聞いて嬉しそうに微笑んでいたと思うんですが

柿澤君の「俺を捨ててくれたら・・・」 と願うセリフ が 

観終わった時に ずん と重くなるんだと思いました

 

正直 登場人物 だ=れも 幸せにならない作品 ^^;

観る側として マチソワとか 考えられない作品

これを2回公演する役者さん ほんとに すごいです

 

 

一路さん 元気に復帰されてよかった。

旅公演もあるようです。

無事に完走できますように ♪