17日の土曜日、午前中に対面予約が入っていた「男子浪人生」の臨床です。


朝から、メールで「風邪の為、予約をキャンセルしてください。」という事で朝の対面施術がキャンセルになりました。

で、怠惰で不謹慎な自分は・・・

「これで一日、久しぶりのフリーになれる~!!!」(♡)

 

それだけなら、そこで「ハイ、オシマイ」の話ですが。。。

夕方、そのお母さん・・・からメール。

 

まずはこの「お母さん」のパニック症状での来院がなり染めでした。

珍しい話ですが、パソコンで「自分の症状」で検索し、私のホームページを見つけて連絡を入れてやってこられました。

 

もう、お母さんはバスにも平気に乗れますし、随分と元気になっています。施術では例にもれず「ドラマ」がありましたが・・・。それは「別」の話。


で、お母さんの「初回施術」で・・・まぁ、その施術に「驚いた」(?)お母さんが

「先生、うちの息子にも受けさせたいのですが・・・。」

「なら、体験遠隔というのがありますよ。」

 

そんな感じでこの息子さんをまずは「遠隔」で診たのが、この子、Kくんとの始まりでした。

「体験遠隔」では肩や首がすっきりしたと、遠隔後お母さんに不思議そうに話していたらしいです。


Kくんの二回目の施術は、来院で、施術の後、長年の顎の異常が改善したと・・・それが主訴ではなかったんで施術した私は知らなかったんですが、帰宅後とても喜んでもらったらしい。

 

お母さんからお聞きした話です。


もう一つ。お母さんは・・・Kくん、2回の施術で「とても話すようになった!」と喜んでいました。

で、今日はこのまま「のんきな休日」になる予定だったんですが・・・夕方、お母さんからのメールで
「K、インフルエンザでした。ひどい頭痛で苦しんでいます。もしお時間がありましたら、遠隔お願いできませんか?」

「今すぐなら、大丈夫ですよ。」


(インフルエンザでのひどい頭痛かぁ・・・。単なる「ひどい頭痛」ならなんとでもなるけど・・・インフルエンザは・・・もしかすると手こずるかもなぁ。)
という事で、6時過ぎから遠隔。



確かに・・・ひどい頭痛で、どうも任督脈とか腹部とかから悠長に診てる場合ではなさそうな雰囲気。

 

という事で、「Kくんは、どこに置いてもらいたい?」

で百会からいきなり「観音数」での定触。
この「入り方」での施術はなかなかないパターン。

百会・両目・眉間・・・計50呼吸を超える定触を入れて、「どうかな?」

「痛いです。全然変わっていません。」
「そう。」

なら・・・

という事で、ほとんど一時間近く頭部を中心に、最後はやっぱり「任督脈」も「重点タイプ」と「流れタイプ」で責めるが・・・遠隔中、痛みが逃げたり、ひどく痛がりはするが、症状そのものはほとんど変化がない様子。

 

間違いなく「定触のエネルギー」はケンスケくんに「行って」いる。
それは、施術の感覚や受けてるケンスケくんの様子からみても間違いない。でも、症状は


「最初と一緒です・・・。」

こうなると、立てつけの問題であるな・・・。
得意の・・・というか・・・「ルーティン」でやってしまっている「気の流れ・血の流れ・神経の流れ・水の流れ」の世界では「当たってこない世界」に症状があるんだ・・・と、うっすら確信し始める。

なら、

「どうすればいい?こういう場合、患者さんの身体の中で何が起こってる。」

それが分かれば、対応できるはず!

それが「なに?」「ナニ?」「何?」

 

施術を流しながら、珍しくちょっと必死に考えている。

この辺が・・・

多分、R・E・N効果か?今までの私なら『まぁ、「治すなの原理」で・・・』

とか何とか思って、合理化して時間だけみて終わってるところ。。。

今回は何となくこういう状況を利用して「考えたい気分」になってる自分がいる。

 

「考える時間」を作るために

 

任督脈を流してみたりする・・・

 

そうこうしているうちに
「なんか熱が出てきたみたいです・・・。」
「一応、計ってみて。」

 

「38度2分です。」
「施術前は?」
「36度7分です。」

 

「好転」か、「症状」か、どっち?

 

どっちにしてもこうなってくると時間はないよ。「筋」が見つからなければこういう場合、「結果」は・・・間違えなく「出ない」。これ以上熱が上がっても、施術は不可だし。。。

で、さっきの続きで考えて・・・「痛みの出方が違うんだっ!」とひらめく。

いつも「そうだ!」と捉えている「出方」じゃない。だから、思うように効いてくれない。

だとしたら・・・

「気の流れ、血の流れ、神経の流れ、水の流れ」に当たらない世界・・・


何?、・・・「虚実の世界かぁ???」


たとえば・・・インフルエンザが原因で「虚」が起こり、その「虚」の出す「痛み」

・・・「虚痛」みたいなのがあるのだとしたら・・・


という事で「虚を改善するために9」での定触を患部に行う。

「どう?」
「何も変わりません。。。痛いです。」

あわてるな。


よく考えろ、「虚が出す痛み」・・・「9」?・・・「9かぁ!!!!!」
ちがうじゃん!


「虚」は「虚」でも・・・「陰虚」が出す痛み・・・だとしたら???????
「陰虚痛」・・・だとしたら。



ダメじゃん・・・「9」じゃ全然ダメじゃん!!!

「陰虚」を充足させるなら「6」だっ。


で、「6」を「陰虚を補うイメージで太極図に乗せて」患部へ。

「アッ!楽です!!!」「ちょっと楽です。」



「よし、当たった。」これならイケる。
もう一度。

「楽です!痛みが楽です。でも、左の股関節が急に痛くなりました。」

で、左股関節に「陰虚を補うイメージを太極図に乗せて」・・・6呼吸。

「股関節は痛くないです。こんどは鼻の上が突っ張っているような変な感じです。」
で、鼻の上に「陰虚を補うイメージを太極図に乗せて」・・・6呼吸。

「わぁ!鼻、通りました!」
「先生、もう一度鼻の上、おいてもらっていいですか?」
で、お望み通り鼻の上に「陰虚を補うイメージを太極図に乗せて」・・・6呼吸。
鼻はオーケー。

 

次は「左の肩が痛いです。」

 


でもこれは「もう領域が戻ってる感じ。十分スト消で対応できるな。」で、スト消。動診。

「肩、大丈夫です。頭も随分楽になりました!」


熱も下がっているとの事。



あはは・・・・・・・久しぶりに「首の皮一枚」の施術でした。
いつも風邪やインフルエンザで出る「関節痛」や「頭痛」が苦手でしたが・・・
そういうある病気の「副次的な症状」の場合、その病気が引き起こしている「陰虚」が症状の原因である可能性が出てきました。

狙いを「陰虚」に変えてからの劇的な変化に、久しぶりにひとりで「シビレて」しまいました。

技術力ではなくて、「技術の運用で変わる世界」・・・まだまだありそうな気がします。
いつも話す「類推する力」「洞察する力」が拓いていく世界・・・。

 

 

 

 

 

たった今、「お母さん」からお礼のメールが来ました♪

↓全文

『先生~

長い時間、ありがとうございました
今、ぐっすり寝ています。
ずっと頭が割れそうだと言ってたので,,,
本当に申し訳ありませんでした。』


「ねこ」たちがお辞儀しているようなイラストたくさんの雰囲気のあるメールですが、それはコピーできませんでした(笑)。

 

 

 

 

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