昨日の最後の患者さんを待っていると突然の電話。

待っているその患者さんから・・・

「先生、以前話していたご主人の身体が大変な奥さんなんですが、見学したいというんで一緒に連れて行ってもいいですか?」

で、「施術を受けるご本人がいいのなら、私は一向にかまいませんよ(笑)。」


10分後、二人で来院。

この施術に関する説明をいつものように簡単に話してから、患者さんの施術に。

以前から「臨床例」のところで何度かお話ししている「椎間板ヘルニア」「腰椎スベリ症」「脊柱管狭窄症」の三重苦の方。

基本的には日常生活や仕事にはもうほとんど影響のない状況。初来院時は歩くのはもちろん、イスへの立ち座りで「両股関節が抜け落ちそうです。」「じっと座っているのもつらいんです。」


今では院の階段も軽快に上がって来られるし、問診して「現症状」を細かに確かめながら施術を進めるという感じ。


見学者の方には出来るだけエネルギーワークの施術を見てもらいたかったために、最近この患者さんに多用している「臓器全身捻転法」は今回は全てオアズケ・・・。

初心に戻って、触れない施術・・・つまり「浮触」の施術を選択。


元々、最初の「状況の酷い時」の何回かの施術では痛みの為に触れることができないから、この方の施術はほとんど「浮触系」ばかり、よくなりだしてから「臓器捻転法」を使った時には・・・「とても気持ちいいです。・・・でも、最初はこんなふうに振られたら痛みで大変でした(笑)。」という感じ。


で、なんだかんだで1時間ほどで現症状も落ち着く。

途中少し厄介な右大腿部外側の神経痛様の痛みがなかなか切れなくて、浮触で手にもらうタイプで綺麗に改善。

・・・まぁ、これは「見学者の目」を意識したちょっとした「力技」のパフォーマンス(?)。


で、終わりがけに見学していた奥さんに「何か質問はありますか?」で、

「実は肩が凝り固まって辛いんですが、体験で施術してもらえませんか?」


「あはは・・・。いいですよ。」

動診すると「動作ではどちらに動かしてもそんなに問題ないんですが、右肩に大きな石が乗ってるような重い感じが辛くて・・・。」

で、座位で後ろから両肩に定触法6呼吸。


「動かしてください。」

すると、私ではなく、連れて来てもらった患者さんのほうに向かって

「えェッ???軽い。軽くなってる。。。?」


それを聞きながら

「あなたの症状は浮かして診てあげた方がいい感じです。」


浮触で頭部から頸部を中心に・・・2~3分。


すると患者さんが

「今見てもらってる時に、両方の手先から何かがモゾモゾするものが上がって来て、頭から抜けました。」

そう言いながら手振り身振りで話し始める。

「特に胸のあたりでは押さえこまれるような押し付けられてるような感じがしました。」


一応「気感」について簡単に色々と説明をする。

最後に念のためにと確認するが、「石の乗っていた感じ」はなくなっているとの事。


で、帰りがけに「件のご主人」の施術依頼・・・

明後日土曜日、午後一時~・・・(汗)


絶対に「対面施術」はとらない!と決めていた本断食、それも第一日目からその「決意」は反故となった。と、いうよりは・・・

実のところ今日の出張ですでに

「次の水曜日は断食の真っ最中ですが、ご主人おひとりだけならなんとか来させて頂いて診ますよ。」・・・・・・出張先での「ひとコマ」だ。


これを絶対に「言わないように」と自分を戒めて出張に赴いたのに、楽しみにしてくださってる「ご主人」を見たら・・・いきなり言ってしまった。

このご主人にとっては2週間はきつすぎる。


「本断食5日目だぞ・・・。オレは知らないからなッ、この馬鹿ッ!」と御しきれない自分自身に吐き捨てる。


まぁ、それと「患者さんへの施術」は別物。

来週の水曜日(断食7日目)は一生懸命に、喜んでもらえる施術を「喜んで」行う。


で、上の「体験施術」の話。今書きながらよくよく考えたら、今日の見学者を連れてきた患者さん自身もまずはお友達に連れられて見学していたのだ(笑)。

あはは・・・。なるほどなるほど。

今更ながら変に納得して「頷いて」しまった。


で、断食の話。

やっぱり「前断食」はツライ。諦めがつかない。

今夜の雑炊で突入する訳だが極力部屋にこもらなければ「アブナイ」。

で、今日は「飢え」に苛まれながら午前8時半から午後7時までの施術。

「本断食」に突入して、なんか「貫徹」出来るか既に不安である。


この時期の悪さが計算外だった。正月明け、ということで・・・

居間にも食堂にも和室の仏壇にも・・・美味しそうな連中がワンサカ顔を並べて、笑ってこっちを見ている・・・。


明日の土曜日、ふたつの施術が終わったら「水」の入った2リットルのペットボトルを抱えて、さっさと施術室にこもろう。


こういう事に「失敗する事」は・・・多分、「こういう私」は自分に向かって許さないだろうから。