DTM(デスクトップミュージック)は、自宅でプロ並みの音楽を制作できる手段として多くの人々に愛されています。
この記事では、DTM作曲の基本から応用まで、プロフェッショナルなサウンドを目指すためのコツとテクニックを具体例を交えて紹介します🧑‍🏫



 1. 基本的な機材とソフトウェアの準備

まず、DTM作曲に必要な基本的な機材とソフトウェアを揃えましょう。

- パソコン: 高性能なCPUと16GB以上を備えたPCが理想的です。
まず試しにやるならMacなら無料版GarageBand、WindowsならFL Studioなどが人気です。

- DAWソフト: 作曲、録音、ミキシングなどを行うためのソフトウェアです。
初心者にはGarageBandやFL Studio、プロ志向ならLogic ProやAbleton Liveがおすすめです。



- MIDIキーボード: 音符を入力するのに便利です。初めての方には25~49鍵の小型のものが使いやすいでしょう。

- オーディオインターフェース: マイクや楽器を接続するためのデバイスです。音質を向上させるために必須です。

- モニターヘッドフォン/スピーカー: 正確な音を聴くためのモニターヘッドフォンやスピーカーを用意しましょう。

 
2. メロディとコード進行の作成

メロディとコード進行は楽曲の基盤です。以下に簡単な手順を示します。

- メロディの作成: メロディは感情を伝える重要な要素です。例えば、Cメジャースケールを使ってシンプルなメロディを作ってみましょう。

  - 例: C-D-E-F-G-F-E-D


- コード進行の作成: まずは基本的なコード進行から始めてみましょう。Cメジャーのキーであれば、I-IV-V-I(C-F-G-C)のような進行が定番です。
  - 例: C(ドミソ)→F(ファラド)→G(ソシレ)→C(ドミソ)



 3. リズムとドラムパターン

リズムセクションは曲のノリを決めます。基本的な4つ打ちのパターンを作成してみましょう。


- 4つ打ちパターン: バスドラムを1拍目と3拍目に、スネアドラムを2拍目と4拍目に配置します。
ハイハットは各拍に入れるとシンプルながらも効果的です。

  - 例: バスドラム(ドン)→スネアドラム(タン)→バスドラム(ドン)→スネアドラム(タン)



4. サウンドデザインとシンセサイザーの使い方

シンセサイザーを使ったサウンドデザインは、DTM作曲の醍醐味です。基本的な波形(サイン波、三角波、鋸歯波、矩形波)を使って音色を作り出します。

- ベースサウンド: 鋸歯波を使って、低音域に重厚なベースを作成します。

  - 例: オシレーター1に鋸歯波を設定し、フィルターで高音域をカット。
- パッドサウンド: 三角波やサイン波を使って、広がりのあるパッドを作成します。

  - 例: オシレーター2に三角波を設定し、リバーブを多めにかける。

 
 5. ミキシングとエフェクト

ミキシングは各トラックの音量バランスを調整し、全体の音質を向上させる工程です。
以下に基本的なエフェクトの使い方を説明します。

- EQ(イコライザー): 不要な周波数をカットし、必要な部分を強調します。
例えば、ボーカルトラックの低音域をカットし、中高音域をブーストします。

  - 例: 低音域(100Hz以下)をカットし、3kHz付近をブースト。


- コンプレッサー: 音量のダイナミクスを制御し、一定の音量を保ちます。例えば、ボーカルのピークを抑えるために使用します。
  - 例: スレッショルドを-20dBに設定し、レシオを4:1に設定。

- リバーブ: 音に残響を加え、空間的な広がりを持たせます。例えば、スネアドラムにリバーブをかけて深みを出します。

  - 例: プリディレイを20ms、ディケイを2秒に設定。



 6. 最終仕上げとマスタリング

マスタリングは、曲全体の音質を調整し、最終的な出力を整える工程です。以下に基本的な手順を示します。

- リミッター: 全体の音量を最大限に引き上げるために使用します。

  - 例: スレッショルドを-1dBに設定し、アウトプットゲインを0dBに設定。 

- マルチバンドコンプレッサー: 各周波数帯域ごとにコンプレッションをかけ、バランスを整えます。

  - 例: 低音域、中音域、高音域それぞれに適切なコンプレッションを設定。




まとめ

DTM作曲は、初めての方でも基本を押さえればプロ並みの楽曲を作ることができます。
機材の準備から始まり、メロディやコード進行、リズム、サウンドデザイン、ミキシング、マスタリングといった一連の工程をしっかりと学び実践することで、あなたも自宅で素晴らしい音楽を作り上げることができるでしょう。

ぜひ、今回紹介したコツとテクニックを活用して、オリジナルの楽曲制作に挑戦してみてください。