クイントレックスのパントは最近あまり見ないので需要あるか分かりませんが詳細を残しておきます。
コンパネは12mm厚
安い針葉樹コンパネと家にあった化粧コンパネを使いました。
化粧コンパネは表面がとても硬く、結果安いコンパネに比べかなり強度があります。
高いですが枕を減らせそうなのでシンプルで割安に上がったかも…
あとコンパネの木目に注意です。自分は知らずに失敗してますが縦目(ボートと並行)じゃないと強度がでません。作り始める前に皆さんの製作記録を見ましたが、厚さのみで化粧コンパネや木目について語られていた記録は無かった様に思います。
まず1番前について
このクイントレックスパントはジョンなどと異なり船首にアルミ板が溶接してあり、後ろ側がチャンネル形状となっています。
『馬鹿親父』さんのブログのクイントレックスのフラットデッキ化の記事を参考に吊し形状にしました。
幅150×2t 長さは190mmにカット。水平には200mmが正解でしたが若干の勾配が付き、吊り部への負担が減ったので結果オーライでしょう。
各3点リベット止めでアングルは30x30x2tの1000mmです。
枕には角パイプの30×15xを4本でリベットは両端1箇所づつ。強度が出るように縦に使っています。
注意した点は必ず採寸位置取りをした後にポンチで印を付けドリルがズレないようにする事と、2枚合わせでの1発穴開けをやらないようにした事です。
あとバリを取るのを忘れずにやっておかないとリベットの密着性が落ちるので強度に問題が出るかもしれないです。
適当な順番でやると作業自体が困難になるとか、穴の位置がズレてしまうと2度穴を開ける事になり強度が落ちる、最悪材料が無駄になる等を避ける為にも段取りが生命線です。
船首のチャンネルを採寸し、平板の場所を決め、平板に各6箇所穴を開け、アングルに角パイプ用の穴を4箇所開けてから平板の穴の上からアングルの穴を開けリベット止め。
この時どちらも真ん中を開け先ずリベットをそれぞれ打ってある程度固定された状態を作ってから残りの4箇所を穴開けし、リベット止めする事です。
これでアングルに平板が2枚接合された物ができましたので決めた位置にあてがい先に開けた板の真ん中の穴から船首チャンネルに貫通させてリベット止め。
兎に角位置ズレのリスクを最小限にするのがコツかと思います。
同じく反対側の板を位置を合わせて真ん中の穴を貫通させてからリベット止め。
あとは残りの4箇所を貫通させてリベット止め。これでぶら下げの部分が完成です。
次に浮力体のアングルにポンチを打ってから穴を4箇所開け、しっかり採寸した角パイプに穴を開けておきます。
先に作った船首側は融通が効くので穴を合わせてしっかりと密着させてリベットを打ちます。
ハンドリベットは力技なので、これが意外と難しく2回失敗しました…
他の人にしっかり押し付けて貰って打った方が吉です。
失敗したらドリルでリベットの中心をザクればすぐとれます。
浮力体側も同様に下からしっかり押し付けてリベット止めします。
※リベットは強度重視で全て下穴φ5の厚さ3.2~6.4用を使用しています。
浮力体側のアルミアングルは20x20x2tで長さは1000mmです。一般的には30角を使用されているようですが特に問題無かったです。
リベットが1箇所止めで心配でしたが基本はアングルの受けがメインなので大丈夫そうです。

