母のグループホームで
久しぶりにイベントがあった。
グループホームの敷地内だけど外で、
利用者さん、家族が一緒に
アフターヌーンティーを
楽しめるイベントだった。
施設の人がホットケーキを焼いてくれたり、
ケーキを準備したり、
コーヒーやフルーツミックスジュースを
作ってくれた。
コロナで無くなった多くのイベントを少しずつ
初めて行くと施設の説明があった。
ニコニコした笑顔の利用者さん
きっと認知症でも初期の方なのだと思う。
母も昔 デイサービスのイベントに
私が途中から参加して行った時に、
私を施設で見つけて嬉しそうに
「ゆなもきたん?おいでおいで!ここに座り」
っと笑顔で手招きして、
私を自分の横の席に座らせて、
デイサービスの利用者さんに
私を紹介していた。
楽しそうに笑う母を見て嬉しかった。
イベント会場を横切って
私は母の部屋に行った。
ベットで横になっている母に挨拶をする。
天井を見つめる母。
今日は起きていた。
ここは静かだな…
利用者さんがほとんどイベント会場に行って
いたから、余計静かだった。
スマホの写真を見せながら、
いつものように一人で一方的に話す。
孫の写真を見せても、母はピンとこない。
孫である息子が大きくなりすぎた。
兄の写真を見せると頷いた。
兄は本当にずるい。
兄が施設に行くと、母は笑うことがあった。
何度も施設に通い、話しかける私のことは
母は忘れているし反応がないけれど、
兄には反応する。
兄は優しいし、母自慢の男前である。
悔しいけれど、
この際 反応があるならばと
毎回兄の写真で母の反応を確かめる。
拘縮して動かせない手を動かそうと
していた。
スマホの兄の写真に触れたいのだろう。
「今度一緒に来るからね!待っといてね」
兄の存在に勝とうとしてはいけない。
私にも息子がいるが、
やっぱり息子は可愛い
いいのだ、それで。
身体を優しくさすって、
「また 来るね」と言って 帰ろうとした。
玄関口で施設長に会うと
「今から お母さんもイベントに
参加してもらうからもう少しいて…
コーヒーも飲んで☕️」っと
誘われた。
せっかくなので、参加する事にした。
長くなったので、②に続きます