グループホームのいる母の事で

担当の医師から話があると言われた。


要介護5、ほぼ寝たきり、両手の拘縮が

痛々しく、バルーンカテーテルをしている母。


年齢より若く見え、茶色く染めた髪、

細いデニムが似合う母だった。

いつもニコニコしている母だったのに。


グループホームに入ってからは

色白でシワのない肌を褒められる。

寝たきりになり、紫外線にあたらないと

肌は綺麗になっていた。


グループホームの面談室で医師が言うのは

今すぐどうなるとかはないが

母は認知症の末期なので

今後何があるかわからない。


グループホームには常勤の看護士や医師が

いないから、今後看護士が必要な場合になっても

十分な対応ができないという事を

理解してほしいとの事だった。

場合によっては特養にうつる選択もあると。


家族としては、このままこの施設で見て欲しい

と伝えた。施設としては全く文句がないわけ

ではないけど色々言いたいこともあるけど、

今 母を対応してくれるスタッフさん数名

がとても良い人で、

他にうつるのは不安でしかない。


あと 今のグループホームはコロナ禍でも、

どうにか家族を会わせる

方法を考えてくれていた事も嬉しい。


病院にうつって、面会できないとなっては

医療サポートが良くても、母は最後を寂しく

迎えなくてはいけない。



大きな決断をする時は

母の事を決める時は

胃がキリキリする。


迷いがないわけではない。



母は認知症の中期ごろ、

しっかり認知症だったけれど、

たまーに、以前の母で、

しっかりした口調で

私に言った。


「私はゆなの言う通りにする」


なかなか重い言葉。

できれば、私が決断しないでいい様に前もって

全部ノートにどうすれば良いか書いて

欲しかった。とか 思ったりもしたけど。


私は母の言葉は


「だから、たとえ

決断が間違っても後悔しないで」


っと続いていると

思っている。

勝手な解釈だけど。


なかなか相手の気持ちに

なると言うのは難しい。

その立場にならないと、本当の

答えはわからない。


ただ、私には息子がいるけれど

息子が私のために、悩み決断して

その決断に後悔して悔やみ続けていたら、

それは親として辛いし、気にするなと

言ってあげたい。


グループホームの帰り道

色々考えて 

頭が重くて

疲れてしまった。


帰ってワンコがお迎えしてくれた。

私を癒す。