施設であったアフターヌーンティーの

イベントに参加した私。


施設長がコーヒーを入れてくれて、

ホットケーキに生クリームを

ホイップしたのを頂いたコーヒーホットケーキ


少しして 母が車椅子に乗って

施設のスタッフさんときた。

母は無表情で、

口をぎゅっとつむっている。ちょっと不満


イベントも楽しいとかないだろうな。

でも、外の空気とか風とかを感じて

気持ちいいと思ってくれたらいいな…

と思った。


母には、ミックスジュースを用意された。

母はミックスジュースが好きだった。ジュース


「母さん、ミックスジュースだよ。

頂く❓」そう言って


スタッフさんに聞いてみた。


「母はスプーンで飲めますか?」

私が母にあげようと思った。


「無理ですよー、私 しますね」っと

スタッフさんが言って、

新しいビニールの手袋

をして母の口元を無理矢理開け、

ミックスジュースを少し流し込んだ。


母は苦しそうな、嫌そうな顔をしていた。

眉間にシワもあった。


私は何度もグループホームに

行っていたけれど、

母の食事姿も水分の取り方も

知らなかった。


口に含んだミックスジュースも

母はすぐには飲み込めなかった。


時には口から出したりもあった。


目の当たりにするとショックだった。悲しい


母の進行が目に見えた。

これが現実だった。


ホットケーキの生クリームなら

食べれると言うことで、

それも無理矢理口を

開けられて 

スプーンで入れてもらった。


帰り道、私は思った。

不謹慎でとても残酷なこと。


死んだ祖母と祖父に、

それから主人のお父さん

にも願った。


「お母さんを楽にしてあげて

 欲しい。

 迎えにきて欲しい。

 お願いだから、

 すぐに迎えにきて欲しい」っと。


生きるとは時には残酷だと思う。

神様が決めた寿命を生きるのは

とても大変な事だと思う。


母は生きていると言えるのだろうか…


私が決めつけるべきじゃない。

わかっている。わかっているけれど、

残酷な願いをしてしまう。